日本の心・さいき

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多国語習得には・・・?!

 外国語が話せる様になるには、どうしたらいいのでしょうか?
 「学問に王道はなし」とは、よく言われますが・・・実際に、出来る様になった人をよく観察して見ると、その共通点に気付かされますが・・・→何カ国語も話せる(海外の)子どもは、実際に多いですし(←そんな子どもの知能が日本の子どもよりも殊更高いとも思えませんが)、(小さい時から多くの言語に囲まれた)ヨーロッパの人では、数カ国語が話せること、別に珍しくもない様ですし・・・?!
 ある日本人が英会話をものにしようと思って、学校で習った英語の教科書を引っ張り出して、一から始め様としました。その時、(海外留学経験者で)英会話ペラペラな人から言われました・・・→「直ぐに、(英語圏の所に)行きなさい、その方が、絶対に近道だから!」と。そして、その通りにすると、1年後、日本に帰って来た時には、1年前にはともて想像できない感じの英会話力を身に付けていましたが・・・!!(←ネイティブ並みになるには、更に、何年も掛かるのでしょうが、困らない程度なら、意識して頑張れば、英語だけでなく、ハングルでも、タイ語でも、イタリア語でも、1年も経てば・・・凄い上達となっていますヨ?!)
 会話力、いつから始めても年齢制限はないと思うのですが、その仕方を間違うと、いつまで経っても、スムーズな会話力、身に付きませんね・・・!方法が間違っていると思うのですが・・・!!
 結論から言いますと・・・→本来の場所と別な所に、「言語中枢」を作ることさえ出来れば、いろんな外国語を話すことが可能になるということです。
 つまり、小学校低学年までに、既に、言語中枢が出来上がっていて、それ以前に多国語を習得した子どもの場合には、同じ大脳の場所に、言語中枢が居座ることが出来るみたいなのですが・・・それ以降では、別の箇所に新たに造り上げることしかなく・・・それが出来さえすれば、つまり、第二の言語中枢が出来さえすれば、外国語も、母国語と同じ様に、上手に話せることになると考えられています。
 まず、入口は、正確な「発音」の聴き取りとですね。日本語のカタカナにしてしまい、いつもそれを意識していると、いつまで経っても出来ません。ネイティヴの発音をそのままオウム返しに覚えることが必須なのです。体に染みついた感じになるまで、直ぐに理解できる様になるまで頑張るしかないのです。
 それには、周りが全てその言語を使う人ばかりに囲まれることが大切なのですが、日本では、なかなか難しいですね。どんなに日本で頑張っても、読んだり書いたりする力が立派に付いていても、聴くのと話すのは、別です。
 フィレンツェにあるイタリア語の語学学校で、日本人の生徒さんと話した時のことですが・・・→「東京で1年間、真面目に語学学校に高い金を払って通ったけど、駄目だった・・・早く、ここ(フィレンツェ)に来とくべきだった・・・」と。そこに通っている日本人の殆どが、そんな思いをしていましたが・・・!!
 会話と違って、読んだり書いたりは、それなりに、勉強する必要があるし、これは、日本にいても出来ますが・・・聴いたり話したりとなると、今の学校教育の方法では、無駄が多くて、身に付かないのです。(英語の教師を、英語圏の先生をメインにすることが最も大切なことだと思うのですが・・・)
 大脳生理学的には、外国語の会話の習得には、年齢がとても大切な感じで言われますが、それ以上に、適切な方法を選ぶことが大切あと思います。
 
 24版の「ギャノング生理学」の本には、以下の様に書かれています(原文のまま)・・・→大人になってから第二言語を習った人間の第二言語の為のブローカ野は、母国語のブローカ野の直ぐ近くの別の場所にあることがfMRIの研究でわかった。しかし、2つの言語を幼いうちに学習した子どもでは、同じ場所が両方に関わっている。

参考図書:「使える語学力」 橋本陽介 祥伝社新書 平成27年7月10日発行 780円+税(←何と言っても、音声を覚えることの大切さが説かれています・・・)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ninchishinkeikagaku/11/1/11_1_23/_pdf(←大脳生理学的に研究者自身の大脳でしっかりと説明されていますが・・・)