日本の心・さいき

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地震対策大丈夫・・・?!

 NHKの「ZERO」(6月16日の深夜)で、「建物倒壊/最悪シナリオの分かれ道」がありました。その中で、私なりに気になることを整理してみました・・・→
 「東日本大震災」では、海底にある地震震源地が1カ所でなく、次々と連動して行って、5カ所に渡り、その距離500Kmにもなり、未曾有の惨事となってしまいました。今までにない、想定外の最悪の状態だったと初め言われていましたが・・・
 次に予想されている南海トラフによる大地震では、予想される震源地の距離がまず遥かに長く、又、揺れの時間も、より長く(大きな揺れが10分以上続くと思われ)、その結果として、「東日本大震災」の時よりも遥かに大きな大惨事になることが予想されています。全国で、100万棟の家屋が全壊し、最悪の場合には、淡路・阪神地震の10倍以上の大惨事が予想されているのです。それも、今から30年以内に、60〜70%の確率で起きると予想されています。
 確かに、地震の予知は、不可能とも言われています。又、揺れ方がどうなるかとなると、要因が沢山あって、極めて複雑で、専門家にしても、決め兼ねている様ですが・・・。
 「想定される力を横から加えて建物が破壊されないかどうかで決まる」のが「耐震基準」となっているだけなので、これには、何と、揺れの細かい状況が全く加味されていないそうです!長い時間揺れたり、連動した場合の方向が違って来るとなると、例え「耐震基準」を満たしていても、耐えられなくて倒れる結果となります。
 常識的に考えても、揺れる時間が長くなったり、連動する過程で、揺れる方向が(東西から南北へと)違ってくると、壊れ易くなりますね。
 震源地から遠く離れていて、震度がさほど強くなければ、大丈夫と思いたいのですが・・・実態は、そうでないこともあるのです。又、高いビルの方が低いビルよりも揺れが少ないと思いたいのですが、そうでもないのです。
 3月11日、大阪市にある55階ビルの「咲洲庁舎」では、震源地から700Kmも離れていたにも関わらず、震度3で、左右総計横に3m程の揺れが体験されているのです。 
 建物が揺れても、高さの100分の1までは、大丈夫な様に設計されているので、この場合、250mの高さで、左右計5mまでは倒れないのですが、この時、現実に、エレベーターが停止し、5人が閉じ込められ、350カ所が破損しています。
 この理由が説明されていましたが・・・
 高校の時に、「固有振動数」と言うのを教わったことを覚えています。つまり、建物には、固有の振動数があり、それに一致すると、大きく揺れると言う訳です。建物の階数に0.1秒を掛けると、だいたい、その建物の揺れ易い周期(振動数)が決まり、10階だと、1秒周期で大きく揺れ易い状態となり、「咲州庁舎」の場合、その下の地盤の揺れ易い周期が6秒ちょっとで、建物の周期とちょうど一致した為に、大きく揺れてしまったのです。
 出来れば、大地震が起きる前に、建物を適切に補強し、更には、建物の下に「免震装置」を入れて建物の周期を変えるといいのですが・・・。