日本の心・さいき

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風 疹・・・

 風疹の流行が大きな問題になっています。
 風疹の診断ですが・・・経験的に、結構難しいと思います。流行時期でない時に、風疹の患者さんが来院して、それだとはっきりとその場で診断すること、至難の業だと思います。
 私の子どもが幼稚園児の時に「川崎病」になりました。経過は良かったのですが、解熱後に、再び発熱があり、発疹があり、眼球が充血し、頸部のリンパ節の腫張がありました。川崎病の再燃かなと思いましたが、それにしては、元気よくて・・・→たまたま、川崎病後に「風疹」になっていましたが・・・!
 典型的に、発熱、発疹(麻疹や突発性発疹症のそれと区別するの、難しいですね・・・)、頸部のリンパ節腫大(この所見、早期からある感じですが)、眼球充血と4つあれが、診断し易い感じですが、典型的でないことの方が多い感じで・・・麻疹よりも重篤感が少ないのですが、大人になると、結構きつがる人多いですね。(←私が研修医の時、同じ研修医と医長の二人が風疹になって、苦しんでいましたが・・・)
 風疹にかかっても、それで命を落としたり、後遺症が残る事、極めて少ないのですが(風疹後に血小板減少症になった子どもさんを受け持ったことがありますが・・・)、母親が妊娠中に罹患すると、「先天性風疹症候群(白内障・難聴・先天性心疾患)」になることがあります。
 ワクチンを一度していても、抗体値が充分に上がっていなくて、掛かることも多々あります。
 子どもが今後生まれる予定の人は(→妊娠中は、風疹のワクチンが打てないので)、是非、風疹の予防に注意を払って頂きたいと思います。
*写真は、(自験での)風疹・麻疹・突発性発疹症の発疹ですが、発疹だけでの鑑別、難しいですね。