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百日咳・・・

 百日咳って、名前の通りで、百日間も咳があるって感じで、一応、咳が止まって治った感じになっても、又、(風邪気味なると?!)同じ様な咳をすることが多いですね。
 咳は、「レプリーゼ」と言って、顔を真っ赤にして、何度も続けて咳をし、咳の発作が終わる時に深く息を吸い、この時、笛のような音(笛声)を発し、咳をした後に嘔吐があることもあります。(レプリーゼの狭義の意味は、独特の笛声?!)
 7カ月の女児で、「百日咳」の子どもさんを今、外来で診ていますが・・・初め、(パラインフルエンザウイルスによる)クループかなと思っていました。その兄が、38度以上の熱があり、咳があり、兄弟だから同じ疾患と思って経過を見ていました。兄は、百日咳の予防接種をしっかりしていて、抗生剤をあげずに治りました。
 が、この7カ月の女児は(一度だけ、百日咳のワクチンを4種混合の時にしていましたが・・・)、ワクチン接種をしっかりとしていませんでした。
 クループと思って、(ボスミンの)吸入したりして、経過を診ていたのですが、次第に咳が典型的になり、検査をすると、白球数が2万以上もありました(典型所見では、熱は、あっても微熱で、白球球数が多く、それも、リンパ球が多くなっていますが・・・)。「百日咳!」と診断して、特効薬の抗生剤を開始しました。投与して、4日目の夜には、咳をして起きることがなくなりました。(百日咳の抗体値が上がっていました・・・)
 私自身の経験ですが・・・「(卒後に初めて研修した)宮崎県立宮崎病院」小児科勤務の時に、しばらくして強い咳が出る様になり、それが、どんどんひどくなりました・・・→こんな強い咳何て、したことないって感じで、アレルギー(咳喘息も)疑いましたが・・・→耳鼻咽喉科を受診しました。耳鼻咽喉科の先生は、「これで咳が止まるはず・・・(リン酸コデインなど、咳止めに関するお薬が沢山あった様に記憶していますが・・・)」と言われました。処方された薬をしっかりと飲んだのですが、一向に治る気配なく・・・
 ・・・→そこで、私自身で、「これは、百日咳だ!」と診断しました。小児科医局(超忙しくて、約90床の小児病棟を5人で受け持っていましたが・・・)で、他の小児科医が5人も私の咳を聞いているはずなのに、(風邪がこじれているって感じにも思われていたのでしょうか?!)百日咳を疑う小児科医は、誰もいませんでした。
 百日咳の特効薬を飲むと、しばらくして、明らかに軽くなり、しっかりと治りました。
 「小児の初期での百日咳」と「大人の百日咳」の診断、とても難しいですね。(疑えば、抗体を測定したり、百日咳の培養の検査をするべきでは?!←結果が出るまで、ちょっと日数を要しますが・・・)


http://www.youtube.com/watch?v=4EiskLYtkO4(レプリーゼ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BE%E6%97%A5%E5%92%B3(百日咳)