日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

漢方薬・・・

 昨日(4月24日)のNHKのクローズアップ現代で、日本での「漢方」に付いての昨今の問題点が述べられていました。
 欧米でも利用される頻度が高まって、生薬が不足していて、それに伴い、漢方薬が高価になっていたり、品薄にっています。それで、中国から生薬を買うのでなく、日本国内で産生しようとする動きになっていますが・・・。
 それと、中国による中医学の世界への推進で、中国の中医学が世界の標準にしようとしていることで、日本漢方の存在が薄くなってしまうとの懸念があります。
 日本では、西洋医学に加えて、漢方薬を使っている医師は、年々多くなっています。産婦人科での更年期障害や外科の術後などには、漢方薬がなくてはならない存在になりつつあります。私の場合も、子どもの病気で、漢方薬がないとなると、ホント、困りますね・・・?!
 不思議な様に、西洋医学で治療が難しいケースで、漢方薬が威力を発揮しています。
 乳児の鼻詰まり・・・→西洋医学では、いいのがないのですが、麻黄湯で、改善例を沢山経験しています。
 (アレルギーの子やしばしば風邪を引く子の)体質改善・・・→小建中湯や黄耆建中湯や六味丸で、しばしば改善しています。
 熱に関しては、自分の場合、数種類の解熱剤をしばしば使っています。
 証を合わせることが大切ですが・・・急性胃腸炎の嘔吐の時は、五苓散の注腸で改善を見ています。
 西洋医学では、エビデンス(確かな化学的根拠)が問題となりますが・・・→証が合えば100%効き、証が合わなければ、効かないと言うことになります・・・中医学に関しては、中国での1000年以上の歴史があります。
 漢方薬でも副作用がありますが(証が合わないと)、西洋医学よりも少ないし、それに、安価です。今後、生薬が手に入りにくくなると、大変ですね。
 私の場合は、(中国の中医学の先生から教わったこともあり)中医学的考え方が主体ですが、日本漢方で大切にしている腹診などの見方も大切にして、漢方薬を使っています。
 漢方薬、今から、益々、患者さんに必要とされるのではないでしょうか。

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3189_all.html
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/categories/267