日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

不自然・・・

 ある高齢者向けの療養型病院で、入院患者26人と職員10人の計36人がインフルエンザに集団感染し、90代と80代の患者さんが不幸にしてお亡くなりになり、マスコミの前で、院長が深々とお詫びの言葉を述べていました。
 これを知った医療機関の関係の方々は、この報道の仕方を不自然に思ったのではないでしょうか・・・。
 ・・・と言うのは、このことは多くの医療機関で今後起きても、不思議でないと思うからです。(以下、私なりの考えもありますので・・・その点、ご了承下さい。)
 手洗いやうがいやマスクをして、廊下もカーテンで仕切っていても・・・殊インフルエンザに関しては、その手段で防げないことも多いかと思います・・・?!
 インフルエンザでは、発病前にも感染力があります(麻疹やエイズでも・・・)。感染の形態は、主として飛沫感染ですが、空気感染も少なからずあります。と言うことは、しばらく空気中にインフルエンザウイルスが浮いていることになります。インフルエンザの症状と言っても、皆が皆、高熱・咳嗽・疼痛などとならない場合もあり、熱がたいしてないのに、感染している人もザラです・・・。
 私の子どもがインフルエンザによく罹患していました・・・それも、クラスで一番初めに。私はたいしてどうもない時でも・・・→今思えば、私がインフルエンザウイルスを移していたんですね。
 思うに、人が集まる所は、見えないだけで、ウイルスなどのバイ菌だらけと思っていた方がいいでしょう。健康そうにしている保育園児から、鼻汁を取って培養で検査すると、インフルエンザ菌などの菌が出ます(紛らわしいのですが・・・昔、インフルエンザの原因が、インフルエンザ菌が原因と思われた時期があって、その時、その名前が付いてしまいました・・・←明らかに間違いでしたが、こんなことは、医学の世界では、しばしば・・・?!)。
 インフルエンザ菌(Hib)は・・・→乳幼児の細菌性髄膜炎の原因菌として多く、中耳炎や副鼻腔炎や気管支炎や喉頭蓋炎でも、多いことが知られています。でも、持っていても、免疫力が高いと、発病しないことが多いんです・・・?!
 そうなんです、インフルエンザの場合も、インフルエンザの抗体値を上げること(ワクチンを打たずに感染して、その時にも症状が強くなければ、抗インフルエンザ薬を使わない方が、抗体値がしっかりと上がり、来年や再来年の準備が出来るかと思いますが・・・?!昔は、検査も薬もありませんでした。日本の様に、検査を異常に社会が求め、薬も抗インフルエンザ薬を沢山使っている国、ないのでは・・・?!)も大事ですが、それ以上に、免疫力を普段から上げておいて、発病しても大事に至らない様に、しっかりと休養を取って休むことが大切だと思います。
 栄養状態が悪かったりして免疫力が低下しているケースでは、不顕性感染に終わらずに発病し易くなり、それに、いろんな基礎疾患を持っていると、それなりに合併症も起き易いのです。(高齢者であればある程、感染した場合、いろんなことが起き易くて、高いリスクが伴うと思います・・・←もちろん、個人差は大きいと思いますが・・・)
 小さな子どもを抱いて病院に見舞いに来ている人もいます(大変危険です!)。子どもも危ないけど、子どもがバイ菌を外から持ってきて患者さんに移す可能性もあるんです・・・。
 私は(無料だからと言って)軽い症状で小さな子どもさんをしばしば連れてくる親御さんによく言っています、・・・→「大きな病気をもらわないかと、そっちの方が心配・・・」と。(乳児の場合、RSウイルスやロタウイルスや百日咳などでは、命に関わる程の症状になることもありますので・・・)
 自分が医学生の時、ある大学の医学部の臨床の先生(その後、教授になりましたが)が言われた言葉を今でも思い出します(当時も、院内感染が問題になっていましたが)・・・「(大学)病院何て、見えないだけで不潔そのもの。(出来ないことだけど)時々、燃やして又建て替えた方がホントはいいんだけど・・・」と。