日本の心・さいき

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大脳生理学的に適合した生き方(3つの本能:1/10)


 大脳生理学的に、人間は、生まれながらにして、3つの本能を持っている。
1、「生きたい」本能。
 人は、正常であれば、誰しも、「生きたい」と言う本能を持っている。(長生きしたいけど、歳を取りたくないって思っている人もいるみたいだが、それは、無理・・・多くの生き物がずっと死ななかったら、食べ物もなくなるし、住む所もなくなってしまう。生と死は、裏腹なのです。)
 生まれた順に亡くならないケースも多々あり、病気の為に子が親より先に死んだり、交通事故などで若い人が急に亡くなることもある。織田信長の時代では、人生50年だったが、今は、人生80年。上手く生きれば、その内、90年、100年となるのも、不思議でない様に思えるが・・・?!
 人間とは、悩む動物で・・・今は、うつの人が多く、自殺が問題になっているけど、・・・→他の動物には、自殺は殆ど見られない現象だが・・・。
 どんな人にも、親はいた訳で、人は、その親を中心に「家庭」と言うオアシスを太古の時代から造ってきている。その家庭の絆が壊れることは、大脳生理学的に、極めて深刻なことと思われる。
2、「知りたい」本能。
 人は、生まれながらにして、自分の知らないことを知ろうとする本能を持っている。生きる為には、いろんなことを知る必要がある。生きることは学ぶことであると言う言葉があるが、理に合った言い方だと思う。
 教育は、まず、ものまねから始まる(まねる→学ぶ)。1対1から、次第に多くなって、寺子屋みたいな感じから始まって、ちゃんとした「学校」が必然的に生まれた。生きたい、知りたいとの思いから、「科学」が生まれた。
3、「仲間になりたい」本能。
 人間は、人の間と書く。昨今、孤独死が問題になっているが・・・人は、仲間になりたいと言う本能を元々持っている。仲間が次第に大きなグループを作り、地域を作り、会社を作り、それぞれの国民になっている。(イスラム教では、国の単位よりも、宗教的なつながりの方が強いが・・・)。
 生きたい、仲間になりたいとの思いから「宗教」が出来、知りたい、仲間になりたいとの思いから「文化」が出来ている。
 人は、この「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」と言う3つの本能を満たす生き方こそ、無理のない、過剰なストレスの少ない、自然の生き方になると思われる(後、後天的な2つの本能もあるが、それに付いては、次回述べる)。
 ところが、実際は、自分さえよければいいと言う人がいるのも事実。しかし、これでは、「仲間になりたい」と言う本能に逆行していて、長い目で見れば、本人が孤独になり、真の安らぎが持てないことになる。
 脳は、本質的には、他者の役に立ちたい、社会に貢献したいと思っているのです。

*参考図書 脳に悪い7つの習慣 林成之 冬舎新書 2009年9月出版 740円+税