日本の心・さいき

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オーストラリア滞在(13:開業生活)

 6日にオーストラリアのグラッドストーン市に来て、ホテル生活中心のグータラ生活をしながら、過去のことを振り返り、又、今後のことに付いても、思案している。
 自分の場合、県病院生活・大学病院生活を経験し、個人病院・公的病院(現在)なども経験し、(ベッドを持っての小児科)開業医も(8年半余)経験しているので、勤務医と開業医、それぞれの長所と短所、少なからず分かるつもりだが・・・。
 開業当初、いろんな人が来た。まず、車屋さんが来た。経費で落ちますと言う。調べると、1台半まで経費で完全に落ちることになっていた。(が、そんなにゆとりがある訳でなく、買わず、それからも持つことなく、今年、免許証を返上しましたが・・・)
 (事業に関する)交際費が400万も使えることを知った。年に100万も使い切れず、(義理の弟の)公認会計士から、こんなに少ないの、珍しいですと言われた。
 絵画を売る人が来た。これは、買った。(その絵「(日本画)銀河卑弥呼」が今、1つだけ、自宅に飾られているが・・・)その後、リースで(毎月、交換してもらえる)絵を飾っていたが。
 ナースの申し込みが当初何人か来た。その理由を尋ねると、「給料が今の所よりもそちらの方がいいので・・・」と。即、断りましたが・・・。(職員は、救急に同意してくれる人を集めて開業したので、朝7時半からの診療や、積極的な時間外の診療で、苦情を言う人は、誰もいなかった。)
 自分の場合、それまで勤務していた病院のナースと事務員さんが来てくれて(自分からは、決して勧誘しなかったが)、初めから慣れていて、とても助かった。(そうでない開業医、大変だろうなあ・・・)
 利殖の話が、アチコチからどっと来た。マンション経営の話、以前よりも、より電話が掛かる様になったかな。(もちろん、全部断りましたが・・・)
 寄付の申し込み(殆ど雑誌などの広告)が沢山来た。別に、宣伝する気はなかったのだが、頼まれると、断り切れずに、殆ど応じていたが・・・。
 毎日、沢山の冊子が送られてきた。(積ん読が多かったなあ・・・紙がもったいないなあと常々思いながらも・・・)
 開業して、経営の勉強が出来た。減価償却の意味、知らなかった。半分近くが税金で取られ、開業医は、世間が思っている程お金が貯まっていないと言う意味がよく分かりました(土地は、経費で落ちない。自分の場合、土地も建物も、全て賃貸だったので、経費で落ちましたが・・・)。又、職員の福利厚生の費用が沢山いることも知りました。(職員の健康保険料や年金積立の半分を、掛けてあげないといけない)
 勉強になった開業医生活でしたが、暇だと採算が合わなくなり、患者さんが多いと体が持たない状態で、矛盾を感じながら、お金は、貯まらず、結局、8年半余で、あえなく潰れてしまいましたが・・・。
 しかし、しかしですね・・・(何とか)健康になった私の体、それに、今の幸せそうな家内の顔、・・・→「万事塞翁が馬」で、自然の流れに背かなくて、良かったと思っています。
 (支えて頂いた多くの方に、感謝感謝感謝!!)
*1枚目:写真の左に、宿泊しているホテル。2枚目:ホテルのベランダで、自動シャッターでパチリ。3枚目:よく利用しているタイ料理店