日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

矛 盾・・・

 院内の掲示板に、患者さんからの意見箱の内容とそれに対する病院側からの返事が記載された紙が張られている。その中に、患者さんから、「待ち時間が長い!、診察時間が短い!」と言う苦情がしばしばある。
 どの患者さんも、診察時間が長くて、待ち時間が少ない方がいいだろう。(落語の内容で、・・・待ち時間の間、待ってる者同士で楽しくコミュニケーションを取っているケースがあって、いつもの常連の友達が病院に来ていないと、心配になって、自宅まで皆が行くというのがあったけど、・・・?!)
 しかし、一人の医師が午前中に、頭をクリアーにして、診れる量は、限られていると思う。(ある小児科の開業医は、親御さんに、午後に来ると、自分も疲れているので、誤診することがあるから、出来るだけ午前中に来なさいと言っていたみたいだが、・・・これを、そこの職員が言ったら、大変なことになるらしいが・・・?!)
 当院では、午後3時過ぎに昼の食事をしているドクターの姿をしばしば見る。外来担当に当たっている産婦人科、循環器内科、消化器外科、代謝内科、整形外科のドクターに多いかな・・・。
 ある外科系の先生は、「手術は、何例あっても、何も気になりません。外来で長く患者さんを待たせているかと思うと、それが凄いストレスになって・・・」と言います。
 又、ある先生は、「昼は、食べないことにしています。外来が終わるのがいつになるのか分からないんで・・・」と言います。(昼食を抜いているドクター、結構いますね。)
 小児科に、初めて掛かる場合で、それまで他で診てもらっていて、(紹介状なしで)こじれて来ている場合、ちゃんと情報を何とか得るまでには、それなりに時間が掛かります。
 ある小児科開業医が、入院設備を止めて、次の様に言われていました、「・・・ベッドを持たないで外来だけだと、こんなに楽とは、驚きました!」と。
 患者さんの本音は、しっかりと時間を掛けて診てもらいたいし、必要であれば、検査もしてもらい、説明も充分にしてもらいたいし、時間外でも、急変した時は、診てもらいたいし、必要あれば、その時、しっかりと紹介状を書いてもらいたいたいと。
 (今でも、患者さんからのドクターに対する期待は大きいと思いますが、エネルギーには、限りがあります。自分も、還暦になって、自分の残されたエネルギーをこの先どう使うかで悩みました。で、結論が出ました。まだ、医師としての能力があるので、無理をしない感じで、細く長く使おうと。その方が、患者さんの為になると思いました。→具体的には、退職して、アルバイト医になることでした。人間って、寿命に限りがある様に、一生に働ける量って、少なからず、決まっている様な気もします・・・?!)