日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

定年・・・

 病院内で、中核的存在の人が2人、今年の3月で退職する。昨日、送別会の日だった。検査室のトップと情報管理室のトップだ。20歳の時から(同じ学校を出て、同級生で)、この病院に40年間も務めていた。
 まだ、仕事が充分に出来るし、病院になくてはならない存在だと思うのに(自分も大変お世話になってきていたが)、60歳と言うことで、退職となって、以後、全く仕事はしないとのこと。
 幸い、それぞれ、陶芸や絵の趣味があるので、余生生き生きって感じだ。陶芸の個展をしばらくしたら開きたいと、昨日、わざわざ私の所まで来て言われた。(元総理の細川さんみたいだなあ・・・)
 まだ、仕事ができるのに、もったいないと思う。
 国立大の定年は、約6割が65歳で、京都大、大阪大など大学院重点化大学で63歳、東大と東京工業大では60歳定年となっている。
 が、東工大は、段階的に65歳に延長することを決め、東大も、そんな感じだ。
 本音は、・・・→年金の支給開始年齢が65歳になっていることと、定年後の再就職が難しくなっているから?!
 今の60歳は、まだ、仕事が充分に出来る人が多いし、若者のワークシェアリングの考え方で、もっともっと有効に利用するべきだと思う。
 かって「長」の付いた人が、退職後、人が変わった様に元気が無い姿を見ていると、これは、お金の問題だけではない!
 趣味や友達が沢山いて、老後に夢が一杯の人は、それでいいだろう。しかし、今までが仕事仕事で、そっちの方に殆ど力を注いでなかった人の場合は、深刻な問題になるのだ。
 日本も欧米でも、亡くなる最後の方では、幸せ度が当然下がってくるが、両者の大きな違いは、日本では、定年直後から幸せ度がどんどん下がる人の方が多いのに対して、欧米では、定年後に、幸せ度がしばらく上がる人の方が多いことだ。
 50歳前後から、仕事の合間に、定年後のことを考えて、手遅れにならない様に、その策を取っておくべきだと思います。