日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

稲盛和夫氏・・・

 JALの再建に、京セラの名誉会長である稲盛和夫氏(77歳)が選ばれた。無給で働くと言う。(就任時のあいさつで、・・・歳が歳なので、週3日ほどしか働けません・・・って感じで言われていたが)
 27歳で仲間7人と京セラの会社を創業し、積極的な海外展開などで京セラを町工場から日本を代表するハイテク企業にまで育てた。
 組織を小集団に分けて任せる「アメーバ経営」や、「心」の在り方を重視する経営哲学でも有名。ボランティアで塾長を務める経営塾は、国内外60ヵ所。84年に私財約200憶円を投じて設立した稲盛財団は、科学や芸術の発展に貢献した人に「京都賞」を贈り、国際的に顕彰している。
 仏門の道を志し、97年に得度。仏教を通じ、人間にとって本当の豊かさとは何かといった、生き方の哲学にも取り組んでいる。
 虐待被害児童の為に私財を投じて、京都府内に養護施設を開設するなど社会福祉活動にも力を注いでいる。
 
 (義理の弟が、鹿児島県の国分にある京セラに永いこと勤めているが、その話を聞くと、・・・少し聞き間違いがあるかも知れませんが)上役が一番早く会社に行き、一番遅く帰るとのこと。海外主張もしばしばしている。有給休暇もしっかり取らされている。学歴関係なく、正に、実力主義。有名大学を出ていても、ここでは全く通じないとのこと。全て正社員で、派遣社員はいないとのこと。会社が潰れても、2年間、職員にあげるだけの蓄えはあるとのこと。
 スゴイなあ・・・・・!

*以下は、「アメーバ経営」に関して稲盛氏が書かれた内容の冒頭の部分。
 1959年、支援してくださる方々のご好意により、私は京セラを設立していただいた。1984年には、KDDIの前身である第二電電を創業することができた。両社はいまでも高収益をあげ、発展を続けているが、その経営を支えているのが、「アメーバ経営」と呼ばれる、確固たる経営哲学と精緻な部門別採算管理をベースとした経営手法である。
 京セラ創業当時より、企業を長期的に発展させるためには、正しい「経営哲学」を確立し、それを全社員と共有すること、また、組織の末端に至るまでの経営実態を正確かつタイムリーに把握する「管理会計制度」が必要であると感じていた。そのため、技術開発や製品開発、また営業活動などに力を注ぐ一方、これらの確立に心血を注いできた。
 京セラが急速に発展し、規模が拡大するなかで、私は、ともに苦楽を分かち合い、経営の重責を担う共同経営者がほしい、と心の底から願うようになった。そこで、会社の組織を「アメーバ」と呼ばれる小集団に分け、社内からリーダーを選び、その経営を任せることで、経営者意識を持つリーダー、つまり共同経営者を多数育成した。
 アメーバ経営では、各アメーバのリーダーが中心となって計画を立て、全員の知恵と努力により目標を達成していく。そうすることで、現場の社員ひとりひとりが主役となり、自主的に経営に参加する「全員参加経営」を実現している。
 また、アメーバごとに経営の内容が正確に把握できる、独創的で精緻な部門別採算管理の仕組みを構築した。同時に、経営をガラス張りにし、部門別の経営の実態が誰にでもわかるようにした。さらに、アメーバ経営は経営哲学と一体でなければならないので、そのルールや仕組みのひとつひとつが京セラの企業哲学と明確につながるようにした。(中略)
 京セラやKDDIだけでなく、すでに300社を超える企業が、京セラの関連会社のコンサルティングを受けながらアメーバ経営を導入し、業績を飛躍的に伸ばしている。アメーバ経営を正しく理解し、トップ自らが先頭に立って真面目に真摯に実践すれば、必ず企業の体質を大幅に強化することができると確信している。