日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

新型インフルエンザの検査と治療

 新型(H1N1豚)インフルエンザの治療に有効なオセルタミビル(商品名:タミフル)やザナミビル(同リレンザ)などの抗ウイルス薬は、インフルエンザによる入院患者や合併症リスクの高い人にのみが使用すべきであるとする、抗ウイルス薬使用に関する米国疾病管理予防センター(CDC)の新しい勧告が発表された。
 イギリスでは、直接受診しなくても、インターネットでそれなりの詳細な症状を報告することで、抗ウイルス剤がもらえる(他人が替わりにもらいに行ける)。アメリカは、耐性を考えて、今回の様に、症例に応じて抗ウイルス剤を使用する方針になったのだ。現に、耐性の新型ウイルスが発見されている。
 日本場合、殆どの例に抗ウイルス剤が処方されている。検査の試薬も不足がアチコチで言われ始めているが。
 時間外に熱で心配して、子どもさんを連れてくる親御さんが目立つ様になっている。9月5・6日&12・13日の土・日、そんなケースが多かった。が、全てインフルエンザでなかった。今度の連休も、熱での来院、多そうだ。まだ、8月と9月、インフルエンザA型(+)の子どもは、当院ではいない(大人では3人のみ陽性だったが)。連休で人の移動が激しくなった後に流行しそうな気がしないでもない。
 インフルエンザの試薬も少ないのに、検査を患者さんの要求通りにどんどんするべきか、インフルエンザと言うことで、症状が軽くても、悪化を恐れてタミフルリレンザをどんどん処方していいものかどうか、頭の痛い所だ。
 しかし、昔は、試薬もなく、特効薬もなかった。インフルエンザ流行時期になると、外来の年齢層が、急に乳幼児群からグッと年齢が上がって、大きな子が沢山来ていた。それから小さい子が多くなって、大人が多くなるって感じのことが多かったかな。
 で、もっと昔は、春休みが来るまで、流行が止まらなかった。冬休みや春休みになると、学校で伝染しない関係でか、インフルエンザの子ども、急に少なくなって行くことが多かった。
 で、最近は、流行しても、大流行って感じはなくて、嘘みたいにパタッと止まることも多くなっていた。予防接種をしたりして、免疫を持っている人が多くなっているからと思われる。
 海外では、新型インフルエンザで0.5%もの確率で死亡しているのに、日本では、0.01%以下、これって、凄いことだと思います。この快挙、何故、マスコミは騒がないのかなあ?!
 日本の医療は、素晴らしい。平成20年の日本の医療は、新生児死亡率1.000人に1.2人、乳児死亡率1.000人に2.6人、周産期死亡率1.000人に4.3人で、世界一。
 オバマさんが一生懸命に皆保険にしようとしている姿、充分に理解できます。