日本の心・さいき

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津軽三味線

 18:30過ぎに不在者投票に行って、19:00前に、潮谷寺での鈴木利枝さん(22歳)による「津軽三味線」を家内と一緒に聴きに行った。
 会場には、早くから完売分の200人がいて、冷房は効いていないが、さほど暑くもなく、音響も良く、ライトもあって、演出効果満点って感じで、(途中、休憩を挟んで)21:00近くまで演奏があった。
 彼女は、まだ22歳なのにスゴク大人びていて、(スラッとして長身の日本美人で)考え方もしっかりして、演奏のトークも上手で、立派な演出家の大人だなあと思った。
 10歳の時に、父親の勧めで三味線の世界に入っている。驚いたのは、父親の勧めで、(父親、アフリカなど、海外を一人でアチコチ旅している)高校に行かずに、その間、独りでアジア各地を旅していることだ。で、日本では、自分の考え方が周りの日本人と違うことに悩み、ここなら、アジアの人が多いから大丈夫だろうと考えて、頑張って別府のAPU:アジア太平洋大学に首尾よく入学して、そこを卒業している。
 若くして、20歳で、NHK文化センター津軽三味線講座の講師を1年間務めている。又、21歳の時には、津軽三味線全国大会女性の部で優勝している。
 在学中より、中国上海にて演奏会を開催している。今年9月からは、日米文化交流事業メンバーとして、アメリカ各州を40日間かけて訪問予定とのこと。英語・中国語に堪能。
 演奏前、少し風邪気味だったみたいだが、たいしたことない感じで、立派に演奏されていた。多くの人が癒され、そして、満足したに違いない。アンコール曲も応じてくれた。
 今回は彼女の体調、大したことなかったが、予定が組まれていると、どんなにきつくてもキャンセル出来ないんだなあ。プロって、そう言った面では、大変だ。自分の場合、救急病院で年明けに熱が38度以上あってフラフラしているのに、代えがない理由で、多い時には、月曜日に250人前後診ていたが、これと同じだなあ。(そんな時、親御さんから、先生お大事にって感じで言われたこともしばしばあったが?!)
 ところで、彼女の話で初めて知ったことだが、津軽三味線の歴史は、三味線の中では最も新しく、まだ、100年ぐらいしか経っていないとのこと。又、津軽三味線との名前は、三橋美智也なる歌手が言い出したことによるとのこと。それに、元々、津軽半島には民謡などなかったのに、全て外から取り入れて自分のものにし、例えば、「津軽あいや節」は、天草の「ハイヤー節」から来ているとのこと。それに、三味線も大きくて、あの独特な弾き方は、唄に負けるもんかとの三味線を弾くことで目立ちたがり屋の津軽の人の気性に起因するとのこと。それに、津軽三味線の皮は、猫ではなくて、犬とのこと。津軽三味線では、バチを強く打つ為に、猫の皮だと破れるので、丈夫な犬の皮にしているとのこと。
 終わって帰る時に、鈴木さんが外で多くの人と握手を交わしていたが、私は、握手することなく、両方の脈診をさせて頂いて、後でメイルさせてもらいました。
 帰りは、家内と楽しく歩いて帰りました。