日本の心・さいき

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新型インフルエンザ雑感・・・

 (自分なりの意見ですが)麻疹の場合を考えてみると・・・。麻疹の予防接種をしていても、麻疹が流行しないと、ブースター効果がない関係で、抗体価がどんどん下がってしまって、大きくなって麻疹に罹患している。それで、慌てて、麻疹の予防接種が勧められている。麻疹の症状は極めて深刻だし、大きくなってかかるともっと深刻な感じがしている。幸いに、麻疹ウイルスは同一のもの。
 しかし、インフルエンザでは、そうはいかない。人間の体の中で絶えず変異が起き(連続変異)、毎年予防接種をしないといけない感じになっている。予防接種をしても、半年すると抗体価が落ちてしまって、結局は、かかってしまう感じに思っているのだが(じゃ、何で、予防接種をするのって感じにもなるかな?)。かかってしまうと、さすがに、同じインフルエンザには、しばらくは、かからないが、タイプの違うのには、かかってしまう(ソ連型、香港型、B型)。
 インフルエンザを沢山の人に打つと、新型のインフルエンザにしても、(連続)変異が短期間で起き易いのではないだろうか?!人類は、どうしても、インフルエンザから免れることは出来ていない(幸いに天然痘は出来たが、これは例外かな)。今まで、出来ていないし、今からも難かしいと思われる。又、ウイルスだけでなく、細菌の問題にしても、結核菌やブドウ球菌MRSA)やインフルエンザ桿菌や肺炎球菌などの耐性菌で、人類は、特に先進国では、苦しんでいる(日本では、耐性菌の問題は、深刻である)。
 かからない様にと、マスクや手洗いやうがいを推奨しているが、マスクは人に移さない点では推奨されるが、そのウイルスのいない所にいない限り、いつかは、かかるだろう。それよりも、かかってしまった時の対処の仕方が大切だ。疲労や過剰なストレスや睡眠不足や食事のアンバランスや日常生活の不摂生やマイナス思考が長い間続いていると、経験的に、症状が重くなったり、長引いたりしているのは、確かなこと。罹患後の個人差はとても大きいのです。
 正確には、潜伏期間でも感染力はあり、又、不顕性感染と言って、自分は症状が出なくても、症状が出ない状態で人に感染させている場合もあるのだ。
 学校保健法では、解熱して48時間すれば、登校や登園可って感じになっているが、経験的に、子どもの場合は、それ以上でも、感染力はある!場合が多いと思っている。又、子どもの場合は、2峰性と言って、いったん下がっても、再び熱が上がることもしばしばある。再び上がった熱が、合併症だと、厄介である。
 ウイルス感染後に、免疫力が落ちていても不思議でない感じがしている。麻疹では、免疫力低下がよく言われているが、水痘やロタウイルスやインフルエンザでも、経験的にその後、他の感染症にり患しやすくなっていて、突発性発疹症でもそれが疑われている。
 インフルエンザに罹患した後も、しばらく、運動を中止した方がいいのではと思っているのだが、・・・登校・登園許可書を小児科医は(勤務の病院では、無料で)書かされ、責任を取らされる感じになっている(?)が、これも何か不自然な感じがいつもしている。
 実際、(私の場合)マラソン前健診などというのがあって、小学生や中学生がマラソン大会に出場する前に、学校に行って健診している(時に、健診後、1週間後にマラソン大会があっている)。走る直前とインフルエンザ罹患後の方に、もっと注意して欲しいと個人的には思っているのだが。
 現在の弱毒型から強毒型になると心配している人が多いが、体の弱い人にとっては、弱毒型も強毒型と同じ考え方にならざるを得ない。体の弱い人は、ワクチンを積極的に打ち、罹患した場合は、軽くて済むように、より慎重に対処してもらいたいと思っている。
 タミフルリレンザを全ての人に使えば、その内、耐性が出来て、助かる人も救命できないケースが増えると思われる。が、今は、容赦なく、それが使われていますね。
 今まで、Hの1〜16まであって、1〜3までしか、パンデミックを起こしていない。と言うことは、人類は、それ以外の、5や7や9などでは、起こす確率は少ないということではないでしょうか。(強いと、宿主が死んで、ウイスルも便から排泄されなくて、不利になると思われます)
 かってスペイン風邪で、強毒型に変異して沢山の人が亡くなったからと言う人がいるが、当時は、戦争中で、凄いストレスにさいなまれ、低タンパク血症の状態にあり、異常な状態だったと思われる。そのことは、今の新型のインフルエンザの死亡率を見ても解る様に、現在、日本では、実際は、恐らく2〜3万人(5万人?)新型インフルエンザに罹患しているのに、沖縄で重篤な基礎疾患を持っている人が1人それで亡くなったと言って大騒ぎしているが、他の国では、そんなものではない。
 日本では、新型に関する限り、普通のインフルエンザと同じ様に考えていいと思っているし、子どもだと、発熱48時間以内に急性脳症も起きることがあり、お年寄りの人だと、1週間後に、細菌の二次感染が起きる可能もあるだろう。但し、抗体を全く持っていない分だけ症状が強くなったり、感染者が広がり易いことは、否めないと思う。
 更には、今までのインフルエンザの対処の仕方も、もう一度見つめ直す必要があると個人的には思っています。

 罹患した場合、個人的には、葛根湯を初期の2(〜3)日愛用しています。(体の弱い人やお年寄り、すごい汗かきの人、心臓の悪い人には、勧められませんが)
 予防的には、私個人には、柴胡剤(サイコケイシトウ)を2週間おきに服用しています。
 子どもがインフルエンザに罹患した場合、葛根湯2日間→柴胡桂枝湯を3日間、処方することが多いかと思います。抗生物質や解熱剤は使用していません。去痰剤は使用しますが、鎮咳剤や抗ヒスタミン剤は、使用しません。その方が、合併症が少ないのではと個人的には思っています。