日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

草の根外交

 元アメリカ大統領のクリントン氏が、突如、北朝鮮を訪問して、アメリカの女性記者2名と一緒に帰国した。北朝鮮では、クリントン氏が飛行機のタラップから降りた時、子どもから花束で和やかな感じで迎えられていた。クリントン氏の厳しい顔と対照的に、金正日総書記長の久し振りのニコニコ顔も映し出され(膵臓ガンの顔付き?!)、合同写真も公開されていた。
 今週月曜のたけしのタックルで、日本にいるある中国人の言葉で、韓国人と中国人の庶民の感覚が次の様だと言われていた。
 ・・・韓国は日本に20年遅れ、中国は更に20年遅れている。つまり、日本人は、カネやモノで幸せにならないと既に悟っているけど、韓国人は、まだ、少し疑っているが、中国人は、お金さえあれば幸せになれると本心で思っていると。
 そんな中国も次第に変化しつつある。つい最近、個人旅行が解禁になっている。中国の漢方医学は素晴らしいし、武芸にしても、日本人にもその愛好者は多い(私は、積極的に中医学を利用させてもらっているし、太極拳や太極剣もかって熱中していたが)。
 それで行くと、北朝鮮は、まだ、60年前の姿そのままって感じに思えてならない。
 竹島問題など、国と国同志が交流すると、どうも、建前が先に立って上手く行かない。韓国と日本の関係が、今の様に思った以上に急速に改善したのは、韓国映画のせいもあるが、スポーツや文化を通じての交流、多くの留学生が日本で滞在、又、日本人も、韓国に多くの人が行く様になったりして、民間レベルでの交流が盛んになったからだと思う。
 お互いのことをよく知るには、やはり、民間における草の根外交の力は、欠かせないのである。どんな日本人も、実際にカタコトのハングルを勉強して、自分なりの韓国旅行や滞在してみれば(私は、既に、5回も行っているが)、そこに、今まで思ってきた韓国と違った姿を見出すだろう。自国と共通する価値観もあるが、それと同時に、驚く様な違った価値観がそこに存在している。国際化の時代、そんな違った価値観に対しても寛容になれることが、今からの時代は、どうしても必要なのだ。
 東南アジアの多くの観光地では、観光で生計を立てている人が多いので、現地の人の値段と部外者の値段の二本立てがある。とても貧しいので、家族の為に、日本人の様なお金持ちからどうかしてお金を出来るだけ取ろうとしている。しかし、どの国でも、田舎では、多くの人が協力して行かないと生きられないので、そんな中では、困った人を見ると、外国の人でも、まず、助けてくれる(優しい)。
 もっともっと、草の根外交が幅広く行われて欲しいと思うと同時に、少なくとも、マイナスにならない様な行動と言動をとる様に、今の日本の政治家には、常々心掛けて欲しいと思う。