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ピラミッドの謎解明?!!

 昨晩、NHKで、「エジプト発掘」の3回シリーズの1回目(2回目は、ツタンカーメンに関すること、3回目は、クレオパトラに関すること)として、ピラミッド建築の謎が解き明かされていた。
 何と、それを解明したのは、考古学者でなくフランス人建築家ジャン・ピエール・ウーダン氏。吉村先生の業績に感嘆していたが、この建築家の鋭い分析にも、感嘆せざるを得なかった。
 彼は、建築家の目から、クフ王の大ピラミッドに斜めに右回りに走っている白い線とその延長上の凹みの存在に注目した。それがピラミッド内部にラセン状にグルグルと頂上まで1.6Kmも続く内部トンネルと直接関係があったのだ。(素晴らしい!、大拍手)
 同じ時代に造られた(崩れてしまっているある)ピラミッドに、螺旋状の空洞が見られている。又、過去の詳細な考古学者の報告にも、ピラミッドの周囲に空洞が認められていた(それには、それを螺旋状につなぐ考えまでには、至っていなかった)。
 彼の分析力がスゴイ。ピラミッドの3分の1の高さぐらいまでは、今まで予想されていた様に、遠くから次第に積み上げた坂を使って、次々と石が運ばれて行く。しかし、そこから先は、ピラミッド内部にラセン状に造られた空洞を通って、1個2.5トンの重たい石灰岩の石がソリに乗せられて、人の力で、ロープで次々と運ばれて、最後は、その階段に使われた石も無駄なく利用されて、300万個を使った高さ147m、底辺230mのクフ王の大ピラミッドが出来上がったのだ!建築当初は、周りが凸凹でなく、綺麗な線で周囲が囲まれていたが、時代と共に、周囲が風化されて、今の姿になっているのだ。
 4600年前に、わずが20年の歳月で完成しているのだ。人間の知恵と団結力とは、スゴチものだと思う。今では、その時に働いた労働者の町まで、その周囲にちゃんと発見されている。
 更には、彼は、地上60mの場所にある「王の間」の謎にも建築家の目で分析した。
 60トンの巨石がどの様にして運ばれたか、・・・フランスのエッフェル塔でのエレベーターの内部の人が上に運ばれる時の姿を見て、又、大回廊の急な角度26度にも注目して、気が付いている。つまり、上から反対側にも、釣り合う感じでの重たい重りを台車を使って利用しての、(600人が158人でも運べる)「エレベーター説」を唱えたのである。
 ウーッ、スゴイスゴイ。まだ、エジプトに行ったことないし、当然、神秘的なピラミッドを一度も見ていない自分にとって、終始、固まった感じで食い入る様にこの番組を見ていた。
 砂嵐の4月や暑い季節を避けて、元気な内に是非、ピラミッドを直接見ておきたいものです。

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20090103/1