日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

独り言・・・

 オーストラリアのグラッドストーン市を5月11日に去り、ブリスベンで1泊して、12日に日本に着いた。グラッドストーンでは、まだ、新型インフルエンザの感染者はいなくて、170万人のブリスベン市でも、(帰る時の早朝のタクシーの運転手さんに尋ねた時に)20名程とのことだった。しかし、その時、既に、ヴィクトリア州などの寒い所では、1000人を突破し、今では、オーストラリア全土で2000人を越えている。が、実際は、その数倍以上と思われる?!もう、こなると、まず、(WHOが示した様に、フェーズ6の通り)止められないと思う。
 日本に帰る前の日に、ブリスベン市内の一番の繁華街を通ってみたが、咳をする人なんていなく、マスクをしている人もいなかった。オーストラリアは、今から冬に向かい、どんどん増加して行くだろう。
 私の場合、病院と相談して、6月15日(月)から勤務の予定を1週間ずらして、22日(月)から勤務している(もちろん、風邪症状は全くない)。マスコミや行政が、外国から帰ってきた高校生を、(検査で陽性が出たと言うことで)よってたかって変な風に取り上げているのを見ると、気の毒でならない。
 先に結論を言ってしまうと、私なりの推測では、今から3〜4年間だけでなく、大流行と小流行を繰り返しながらも10年近くの長きに渡って続きそうな気がしている(代わりに、それまでのソ連型や香港型やトリ型は、消滅してしまうと思われる)。新型では、子どもが沢山罹患して(全く抗体を持っていないので)、どの小児科も忙しくなるに違いない。
 昔(医学生の時に)、風邪博士加地(かじ)先生の講義を受けたことがある。その時、既に、いつ新型が出ても不思議でないし、可能性は高いと言われ、約10年周期の傾向があるとも言われていたのを思い出す。どんなに寒くても、ウイルスがいなければヒトは罹患しないと言われた話が、今でも印象に残っている。
 10〜11年周期の黒点の動きと関係あると言う人もいるが、その話は別にして、今までの経過を見ると、オヤッと思うことがある。
 1890年に、H2N2の旧アジア風邪が流行している。
 1900年に、H3N8の旧香港風邪が流行している。
 1918年に、H1N1のスペイン風邪が流行している。
 1947年に、H1N1のイタリア風邪が流行している。
 1957年に、H2N2のアジア風邪が流行している。
 1968年に、H3N2の香港風邪が流行kしている。
 1977年に、H1N1のソ連風邪が流行している。
 2001年に、H1N2が小流行し、そして、2009年に、2009インフルエンザが流行している。
 Hには、1〜16まである。今まで、H5N1やH9N2やH7N7やH7N3が検出されているが、この長い年月の中で、H1〜H3以外は、大流行してない。と言うことは、H1〜H3以外がそうなる可能性は、極めて少ないと言うことではないだろうか。又、検査してないだけで、それ以外の型があったととしても不思議ではない。そんな希な型があっても、それが人同志で感染し合ったり、強い毒性を持つことは、又、別の問題だと思う。かってスペイン風邪で大量の人が亡くなったと言われるが、戦争中で過剰なストレスにさいなまれ、又、栄養状態も良くなかったせいもあると思われる(低たんぱく血症などで)。
 天然痘の様に、地球上からいなくなってしまったウイルスもいるが、ヘルペスウイルスなどは、もう、体の一部って感じで、ヒトの体の中に住み着いている。
 当たり前だが、ワクチンよりも、実際に罹患した方が、遙かに免疫力は高くなる。そんな感じで、多くの人が新型に罹患して、その内、やっと終息に向かうのではないだろうか。
 インフルエンザのワクチンを早く打ち過ぎて、6カ月後の4月や5月に流行って感じになっているのか、皆がワクチンを打つ為に、ウイルスが変異しやすくなってワクチンがあまり効かない状態になっているのか、そこいらはとても難しいところだが、個人的な感想を言うと、11月の初めがいいよと言うことで打ってきていたが、5月の初めになってもインフルエンザが多くてワクチン接種者も殆ど掛かっていたことから、ワクチンは、時期をずらしているに過ぎないのか?って感じにもなっている。
 現実は、多くのヒトが予防接種を受けても、インフルエンザが毎年はやっている。
 基礎疾患を持っている人や体の弱い人だけに打てば、変異も少なくていいのではと思ったりもしている。
 インフルエンザは、飛沫感染が主体なので、手を洗ってもあまり効果がない様な気がしている。マスクは、咳をする人は、エチケットとして(ウイルスを飛ばさない為に)、するべきだが、それよりも、マスクをしないとけない様な人は、家でしばらくじっとしているべきだろう。疲れを溜めない、バランスの取れた食事を摂る、手足を冷やさない、タンパク質を普段からしっかりと摂っておく(低たんぱく血症の人は、免疫力が低い傾向にあり)、適度の運動、良質の睡眠、口腔内の清掃、規則正しい生活、ストレスを長く抱え込まないなどが必要ではないだろうか。