日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

別れる時・・・

 別れる時、どう振る舞うか、これって、生きる上でとても大切なことだと思う。いつもケンカ別れって感じだと、相手はもちろん、本人自身も、寂しくなってくるのでは。
 アメリカでは、夫婦が別れても、子どもはその親に会いに時々行っている。離婚して再婚した親から生まれた子ども達と、それなりに楽しく過ごせるケースが多いみたいで、何か、別れが力強い再出発って感じにも思えてならない。
 日本では、離婚するエネルギーがあれば、今の結婚生活を維持できるとも言われているのかな?!
 会社を辞職する時、会社側も従業員側も、お互いに納得して円満にされることが理想だが、やむなくリストラになっても、出来るだけお互いの立場が理解できる状態になっておくべきだと思う。自分の場合も、経営的なことでやむなく職員をリストラしたことがあるし(結局は、閉院してしまったが)、リストラする側の気持ちも、少しは、理解できる気がするけど。
 医局を出る時も、最低限の礼儀はしておくべきだと思う。例えば、今、ドクターが少ないので、来年の入局の時期までは頑張りますからとか、あと1年間は、ここで頑張らせて頂きますとか、いろんな仕方があると思う。
 私の尊敬する西田茂先生は、職員が都合で病院を退職する時、常に、「また、機会があったら、就職して下さい」と言われていた。その時、(病院に対して今まで不満に思っていた)職員は、その理事長の優しい言葉で、別れ際に多くの人が涙したと言う。ケンカ別れは、長く生きる上で、どう考えても、良くないと思う。それが上手に出来る様になれば、社会人としてまず合格ではないだろうか。
 ドイツ語だと、さようならを、アウフヴィーダーゼーエンと言う。フランス語だと、アラヴワールと言う。英語だって、スィーユーレイターとなる。中国語だと、ツァイチェン、韓国語だって、トマンナヨって言い方がある。全て、また会いましょうの意味だ。別れ際の「さようなら」には、再開が含まれるべきだ。
 入院している患者さんが、寂しく、不満タラタラで亡くなるのは、誠に、残念なことだと思います。
 (いつかは必ず来る)人生の最後も、今から準備をして、上手に締めくくりたいものです。