日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

母のこと

 母は今88歳。昨日長いこと話した。
 「機能が低下している」「ボケてどうもこうもならん」そして、「皆に迷惑かけたらいけんから、そうならん様にせんといけん、それが苦になって・・・」と言う。そして、涙ぐんでいた。
 自分が行くと、心底から喜んでくれる感じだ。「いくつになったんかなあ?」「お母さん、もう60になった。還暦じゃ。」と言うと、「エエェ、そんなになったんか!」と言って驚く。その会話を度々繰り返す。そんな時、いつも初めて聞いている感じで受け答えしている。
 日本の老人の最後の10年間、どう過ごしたら一番いいのだろうか?料理の好きな母だったが、今は、危ないのでしてないと言うよりも周りがさせていない。まだ、これでも、とてもいい方だと思っている(ちゃんと風呂もトイレも、全く普通に出来るから)。
 晩年は、東南アジアやアフリカの様に、大家族で、孫やひ孫などに囲まれて晩年を過ごすのが一番幸せな気がするが。どんなにいい設備の所に入所しても、老人の孤独感は癒せないと思う。それも、孫やひ孫の力が大きいと思っている。
 ところで、母に天理の宗教のことを聞き出すと、不思議なことに、とたんに、目が輝きだして、別人の様に元気になって、私への説教が始まる(私は、天理教の信者ではないが)。
 昨日の母の講話の内容、「一口(ひとくち)話が日(ひ)の寄進(きしん)、これが助けの元立(もとだ)てや、・・・人が傷つくその一言を慎むことが大切。人が喜ぶ一口の言葉が、その日の神様への供えになる。・・・」と。