日本の心・さいき

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ある小児科医の独り言(その73)

 昨日は、忙しかった。午前中、14歳の女児が腹痛で来て、CRPが19もあり、(内科医→開業医と受診していて、6日目になっていて)手術の出来る所に送った(この時、連絡取るも、院内の2人の外科医が、県外)。心肺停止の80歳の男性が25分間程心停止の状態で正午過ぎに救急車で来院した。休みのこともあり、救急外来は、ホント大変だった。夕方は、1歳の女児がロタウイルス感染症で来院して入院し、高熱で、下痢嘔吐強く、CRP4あり、けいれんも起きそうで、ヒヤヒヤしていた。幸いに、今日の朝行くと、解熱し、ニコニコしていた(漢方の注腸が効いたのか?)。
 数は少ないが、やはり、本物の救急患者さんは、曜日を訪わずに来る。元気になってくれると(こちらも仕事で当然だとは言えやはり)嬉しくなる。
 80歳の男性、蘇生に一時上手くいって、「先生、25分も心臓が停止して、又、ちゃんと動き出すなんて、珍しいんですよ・・」とその時に付いていたナースがニコニコして言っていたのが・・・。
 その後、ICUに移された。担当した循環器の先生が、元気なさそうに、「やはり、上手く行かない。息子さんが来るのを待っているので、それまでは何とか・・・」と言われた。
 「医者の出来ることって、それだけですもんネ・・・」と私が言ったら、循環器の先生もうなだれていた。(医師の努力も空しく、結局亡くなったが、息子さんが車で幸いに間に合って、亡くなった後、家族がとても感謝していたとのこと)。