日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ある小児科医の独り言(その26)

 旅は、人と自然の関係を考えさせてくれる。旅では、自然や人工物や生き物に癒されるが、それ以上に、人間は、やはり、人に癒されていると思う。
 人工物にしても、それを人間が作っているし、自然も、人間がそれに関わっているからこそ、親しみを感じるのではないだろうか。
 四季折々の違いが、人間に語りかけている様に思うし、雲仙の温泉地獄を身近に見ると、地球は生きている、そして、その中に自分もホントに生きているのだなあと感じざるを得ない。
 折しも、「おくりびと」が、映画界最大の祭典、第81回米アカデミー賞で、外国語映画賞を獲得した。その脚本家の小山薫堂さんは、天草出身だ。日本人の心の在り方がその映画には如実に出ていたと思う。
 今日の「熊日日新聞」で、小山さんは、その映画の中で、「普通の生活の中にある幸せの大切さを伝えたかった」と述べている。その発想の原点は、肌で小さい時から体得してきた天草の自然と人の優しさにあると思う。
 今の時代、競争競争で追われ、消費をせまられ、行き先の不安を感じる状況にある中で、ちょっと立ち止まって、今ある美しい日本の姿、そこに住むことが出来ている多くの優しい日本人の姿、それに気が付くべきではないだろうか・・・?!