日本の心・さいき

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天国と地獄

 民放のテレビで、「天国と地獄」の映画が一昨日あった。午後2時から約2時間半の内容だった。
 昔は白黒映画で、初め次兄と一緒に行って、観客が立ったままで混み合う感じで見て、内容がよく分からなかったのを覚えている。その後も、テレビで何度か見た記憶がある。
 今回は、スタッフもガラッと変わり、犯人は、研修医であった。ちょうどこの時勢にテレビ局も合うと思ったのだろうか。
 昔の犯人は、インターン生だった。インターン生は、卒業しても無給だった。インターン生の切り詰めた質素な生活と違って、靴屋の社長の家は、犯人のみすぼらしい住まいからよく見える高い丘の上にあった。犯人にとっては、羨望の的だった。それが誘因になっての誘拐犯行でとなった。
 自分の時には、既に、インターン闘争が終わった時点で、先輩の中には、国家試験をボイコットした人を何人か知っている。
 自分の場合でも、医師に成り立ての頃の忙しさは、今考えても、尋常ではなかった。朝から晩まで働いても、年俸100万に満たなかった。それでも、昔のインターン生よりはいいと思っていた。それが、今では、卒後のスーパーローテートの研修医の給料、月30万になっているが、・・・それでも、仕事の量や責任の重さや訴訟を考えると、首をかしげたくなるケースが多い。大学だと、それ以後に大学勤務のドクターの場合、大学からもらえる給料が、(文部教官は別にして)それ以下の例が多いとのことだが。
 いつになったら、改善されるのかなあ・・・?