日本の心・さいき

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統計学

 来年の今頃、看護学校の生徒に統計学を教えることになった。当院、それまでも、学校側からそれを依頼されたドクターは多かったのだが、皆、「統計!」「統計学何て!」「ダメダメ!」って感じで多くのドクターが逃げていた。
 しかし、誰かに白羽の矢は確実に当たり、学研肌の女性の内科医師と自治医大出身の外科ドクターから、海外で永いこと研究生活をしていた小児科のドクターに当たり、それが今年一杯でどうしても来年は出来ないとなり(今まで耐えに耐えて1回100分の講義を8回もしてきていたのだが)、私がすることになった。
 どっちみち、小児科20回、発生学2回、国家試験対策2回もしている訳で、エエッどうせならって感じで昨日B型(BO)の自分が引き受けてしまったのだが、実際に今までしていた先生のプリントを見て、実に立派に教えているのを見て、又、試験問題もスゴイのを見て、慌てた感じになり、心細くなってしまった。
 生徒が使っている教科書をずっと見てみた。t-検定とか、カイ2乗検定とか、2項分布とか(そう言われれば、教養部で、最小二乗法何てのもあったなあ)の名前を思い出したが、どんな時にそれを具体的に使えるのか、全く記憶になし。
 で、ホントに恥ずかしい話で、平方根の解き方を忘れていた。で、どうしても思い出せなくて、仕方なくインターネットを見て思い出した(左が足し算、右が引き算)。こりゃ、ホントに基礎からし直さないといけないのだ。
 土台、私の場合は、大学で研究をしてない関係で、それらの統計学を利用して発表したこと全くなし。
 大学では、教養部の時に、統計学も取って勉強している訳だが、その時に教えた教師が初めに、「私は、統計学の専門家でありませんので・・・」と言われてガックリきたのを今でも鮮明に思い出すことが出来る。
 医学部専門過程でも、衛生学の教授が医療統計学を教えていて、5%の危険率で有意の差ががあるとかないとか言っていたのを思い出す。しかし、どんな内容だったのか、全く覚えていない(35年前のこと)。
 で、昨日、院長(看護学校の校長でもある)の所に行き、「100分持たないので、ポイントだけ話して、後は、脱線の話でいいでしょうか?」と言うと、院長からとても喜んでもらえて、「先生のスタイルでどうぞ!」と言われた。
 で、今日は、又、気を取り戻して、基礎からし直すことに決めた。順列・組み合わせの本をさっそくアマゾンで注文した。後1年間もある。この還暦前のポンコツ頭でどこまで出来るか、・・・?