日本の心・さいき

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悩むアメリカの医療

 アメリカのアトランタに行って驚いたのは、太った人がとても多いと言うこと。それも、ちょっとやそっとの太り方でない人が5人に1人ぐらいいたかな。もう、パンパンに太った感じで、小錦って感じの太り方なのだ。(日本に戻って、東京の電車の中で見た日本人、そんな人は、1人もいなかった!)
 で、アトランタで開業しているあるカイロプラクターの話を聞いて更に驚いた。産婦人科の医師は、訴訟の為に、年に2000万〜3000万、時にそれ以上の高額な保険金を掛けるのが普通になっているとのこと。訴訟を恐れて、帝王切開に踏み切ることも多いとのこと。普通分娩は、48時間、帝王切開は、96時間で退院とのこと(医療費が高いので、早く退院するのかなあ?!)。(ニューヨークなどでは、ドクターの掛け金も医療費も更に高くなるとのこと!!)
 アメリカの場合は、その多くは、日本と違っていきなり専門医に掛かることはせずに、まず初めに家庭医に掛かる。それで専門的な見方が必要となると、専門医に紹介され、更には、病院に紹介されるという手順になる。(これは、あくまでも民間保険を掛けている人の話で、アメリカ人の内の3000万人の人は、医療保険を掛けてないので、日本の様な医療に全く掛かれないことになる。保険の種類もいろいろあって、殆どお金を出さなくてもいいケースは、毎月スゴイお金を払うことになるのかな?)
 で、悲惨な身近な例として、次の様な例を話してくれた。
 近くの3歳の子どもが時々急にスゴク訴える腹痛で家庭医を訪れた。で、その家庭医は、原因が分からずに、小児科専門医を紹介。で、小児科専門医は、(まだ、経験が浅かったのか、医療訴訟を恐れたのかはっきりしないが)病院を紹介。で、ありとあらゆる検査をして、その額が1万ドル掛かり、子どもは別に何と言うことなく薬ももらわずに終わったとのこと(恐らく、その年齢によくある腸のけいれん、反復性腹痛、反復性臍仙痛かな?)。
 そのカイロプラクターと親しい身近な人で、まだ若い人で、少し胸が痛いとのことで、狭心症の疑いで病院に紹介され、そこで3泊4日過ごし、その金額が4万ドルだったとか。
 日本は、皆、国民皆保険だ。これって、スゴイことなのだ。その有り難さをもっと日本人は感じるべきだなあ。
 カイロプラクティックは、日本と違って、アメリカでは保険が効く。医療費がMDに掛かるよりも安い。それに、西洋医学の様な薬は使わないし、医療事故も少ない。それで、MDに掛かっている人の数は、日本の比ではない。アメリカの代替医療で一番多いのは、カイロプラクティックなのだ。
 そんな状況下にあってのアメリカのカイロプラクター(MC)にしても、患者さんを間に置いて、保険会社と闘っている。ドクター(MD)の場合は、尚更、保険会社と闘うことになる。
 お金のことをまず考えて医療をし、次に、訴訟のことを考えて医療をしなけらばいけないアメリカの医療、その内、日本もそうなるのかなあ。(もうなっているって言う意見も多いかな・・・?!)