日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

上がったり下がったり・・・



 株価がどんどん下がって、このままでは、世界恐慌になって大変なことになると不安になっている人多い。しかし、第一次大戦後のアメリカから端を発しての世界恐慌の時にも、その後、数年して完全に持ち直している。今回も、そんな感じに思えばいいのだが、なかなかそう思えないのが人間かな。
 落ち込むと、益々、落ち込む人、多い。このままどんどん落ち込んで、行き着いてしまう(息絶えてしまう)何て考えてしまうのだ。日本の経済を見ても、何度かそんな目にあってきているが、日本人の英知でそれを乗り越えてきている。しかし、今度は今度はダメだろうと思い、落ち込むのだ。しかし、結果的には、乗り越えてきている。
 調子よく行くと、このままずっと調子良く行くと思いたいし、そう思う傾向にあるのが大概の人。しかし、いつも調子よく行くはずがない。上がり下がりがあるのが普通。冷静になって考えればいいのだが、調子のいい時は、そう考えない。
 ある資産家の人が次の様に言った。
「お金が沢山入る時には、質素に生活するんです。無駄を出来るだけ省いて。で、収入が少ない時には、収入に見合わない感じで贅沢するんです。」と。
 ある高給取りのドクターの奥さんが言っていた、
「ちょっと油断したら、パチンコに行っているんです。行く所も決まっているので、そこに行って、連れ戻して来るんです。そのままだと、どんどん使ってしまうので・・・」と。(ウーン、これでは、いくらお金をもらっても貯まらないだろうなあ、本人、今までに立派な家が一軒建つ位、パチンコ屋に寄付したと言っていたが・・・?!)
 あるナースが言っていた、
「働けるだけの健康でありさえすれば、人間って、生活していける。贅沢はできないけど、職を選ばなければ、最低賃金をもらえるし、生きることは出来る。何と言っても、働ける体が一番、後は贅沢と思えばいい・・・?!」と。
 ある(大分市の都町の)水商売の人が言っていた、
「3カ月のお金の蓄えがあれば、いい。全くないと、次の準備が出来ないんで。3カ月の間に、次の仕事を見つけてやって行ける。今までもそれで何度もやってきている。病気は困るので、国民保険には、ずっと入っている。健康、一番大切ですね(飲んでないのに、いつも酔っぱらった振りをしていたが)。それと、自分に付いてきてくれるお客さん、宝です。(彼女は、芸人で、お客さんを集めて自分のリサイタルを何度か大きな会場を借り切ってしていた)」
 お相撲さんの世界は、特殊。で、十両になるまでは、全くの無給。十両からは、ポンと大金を手にすることが出来る。横綱大関になれば、責任もあり、大変。その点、下位の幕内力士になって上がったり下がったりしても、ちゃんと給料はもらえるし、いい生活が出来るので、これで満足して出来るだけ永く力士生活をする生き方だって、あるはずだ。
 日本では、これでも、約9割の人が自分は中産階級と思っているとか。殆どの家が、夜でも電気は付いているし、水がただで飲める。これって、世界の国から見たら、贅沢そのもの。贅沢に慣れてしまうと、歯止めがきかなくなるのが人間かな。
 あるケチな資産家のおばあさんが、お金をあの世に持って行けないので、先々どうしようかと悩んで、夜も寝られないと言う。
 まっ、物事の多くは、中庸がいいのかな。