日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ライバル

 昨晩、NHKの仕事の流儀で、羽生善治棋士森内俊之棋士が出ていた。羽生は、森内を、自分にないモノを持っていると言って褒め、森内は、羽生を、自分の恩人だと言って褒めていた。共に37歳で、羽生は中学3年の時からプロとなり、森内は1年半遅れでプロとなる。小学生の時から、27年間のライバル。初めは、4段の羽生に初段の森内が勝っている。次は、羽生が勝っている。羽生は27歳の若さで前代未踏の7冠を取り、周囲を驚かせた。森内は、羽生を目標に頑張るが、勝てなく、劣等感に陥る。しかし、無心の心境をモットーに自分なりに指そうと決めた森内は、羽生のタイトルを次々と奪って、羽生は、一冠となってしまう。で、名人のタイトルを羽生から奪って、羽生より先に、永世名人位を獲得する。4期連続名人位に付いた森内に、今回、羽生が挑み、4−2で、羽生が名人位を奪回し、同時に森内と同じく、永世名人位も手に入れる。途中の激戦での新しい指し手に、プロの解説者が誰も読めない。新しい世界に敢えて二人が挑戦し、二人しか分からない世界で、二人が同じ感じで笑顔を見せていたシーンがあった。素晴らしいライバルだなあと思った。自分には、今まで、そんな長期に渡ってのいいライバルはいなかった。羨ましくもあった。