日本の心・さいき

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これでいいのか、日本の教育!

 九州のとある県の附属小学校に通わせてる父親の話から(7月9日に)聞いた内容です。今、1年生と2年生の子どもさんを附属小学校に通わせているとのことでしたが、・・・「附属小学校の定員は、1学年3クラスで120人、附属幼稚園60人と外部からの60人。付属小学校に入学する時の外部からの60人は、塾に通ってないとまず合格できない。で、その競争率が自分の子どもの時は3倍の難関。附属中学校の定員は、1学年180人。附属小学校からは90人しか上がれず、30人が無慈悲にも落ちる。で、附属出身の小学生であっても、3年生から塾に通って受験勉強をしていないと附属中学校に合格できない。もちろん、附属小学校出身だと附属中学校に入り易いが・・・。外部からの附属中学入学時の受験生の質はそれはもう、(国立医学部並みに)メチャクチャ高いです・・・。」と。
 ムーッ、それで、将来どんな大人になるのかなあ?小さい時から熟熟、競争競争で、それを我が子も乗り遅れまいとして頑張らせている親達、いいのかなあ(いい訳ない!)。入れる枠が決まっているので、皆入ろうと努力しても、それは土台無理と言うモノ。将来、就職して晴れて社会人となった時、どんな価値観を持っているのだろうか(少なくとも、学歴や成績で人間性まで見ない人になってもらいたいですネ?!)。
 親にお金がないと附属に入れない。首尾良く入学出来た附属の子どもの親の結束は非常に堅く、PTAの総会では、100%近い出席率とか。東大の入学式でも、入学者の数よりも付き添いの数の方が多くて、誰の入学式か分からない感じだとか。しかも、入学式での東大生の多くが、「これでやっとゆっくり出来る・・・」何て言っているとか(入学してからが真剣に勉強する所が大学じゃないんですか?!)
 こんな状況、全国どこでも同じなのかなあ。東大に合格しても、エリートコースの1種の試験に合格できない人の方が多い。晴れて官僚になっても、安月給で自分のしたいことが出来ない(で、居酒屋タクシーみたいになるのかなあ?!)。東大を卒業しても、又、医学部に入り直している人もいる。難しい医師国家試験に合格して医師免許証を取得しても、その後の2年間のスーパーローテートでは、年収360万円しかなく、多くの私立ではそれ以下。で、それを過ぎてもまだ一人前でなく、大学にいても、大学からはそれ以下の給与しかもらねない。で、きついバイトに夜行って、体を売り物にしての仕事となる。
 試験管を振ることよりも人間相手が好きでしょうがない人が、医師や教師に、倫理観のしっかりしたアイデアマンで行動力のある人が官僚の役人になって欲しいと私は思っています。しかし、実際は、どうかなあ・・・。
 どこからどう治療して行けばいいのか、問題が複雑に絡み過ぎて、これは正に極めて重篤な多臓器不全症候群の状態ではないでしょうか。
*公の機関が先頭に立って、公の附属の学校に入学する時点での受験の為の勉強を半強制的にさせていること自体、日本の教育の大問題だと思いますが。それに、その入試での公平性、特に附属出身者が優遇されている点などは、どんなものでしょうか。ある県の教育委員長が、かって、県下から有名大学への入学者を今以上に沢山出して、地元出身の官僚が多くなってもらいたい。そして、地元に還元してもらいたいなんて発言していましたが、何でこんな視野の狭い見方しかできないのでしょうか。残念でなりません。

 (長女のお点前、高校2年の夏休みに1カ月アメリカに行き、そこで日本の文化の素晴らしさに気が付き、帰ってからお茶を教えてと言われて約1年間教えましたが、モノになりませんでした。お茶の基礎は3年、1年ぐらいでは、モノになりませんので。アメリカに行って、日本人としての証が出来なくて、悩んでいた様でした。)