日本の心・さいき

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自殺者3万人!

(6月19日の読売新聞より)
 昨年1年間の全国の自殺者は一昨年より2・9%多い3万3093人で、1978年に統計を始めてから、過去最悪だった2003年に次ぎ、2番目に多かったことが警察庁のまとめでわかった。
 この10年間連続して自殺者が3万人を上回っいる。そして、昨年の特徴として、60歳以上と30歳代の自殺者は過去最多となっている。
 お年寄りの「孤独感」を動機にした自殺のほか、働き盛りを中心にした「仕事疲れ」の自殺も目立ち、高齢者とともに、社会的・経済的に負担が増す世代が追い詰められている現状が浮き彫りになった。
 昨年の自殺者を年齢別でみると、60歳以上が一昨年比8・9%増の1万2107人と最も多く、全体の36・6%に上った。50歳代は2・8%減の7046人だったが、40歳代は1・8%増の5096人、30歳代は6%増の4767人で、働き盛りの30〜40歳代だけで全体の29・8%を占めた。
 20歳代は2・5%減の3309人、19歳以下は12%減の548人で、小学生は8人、中学生は51人、高校生は215人だった。
 男女別では男が2万3478人、女が9615人。
 警察庁が遺書やインターネット上の書き込みなどから動機を特定できたのは、このうち2万3209人。自殺には複数の動機が絡むケースが多く、今回からは動機の項目に「仕事疲れ」や「子育ての悩み」「いじめ」などを加えたうえで、動機が複数ある場合はすべて挙げることにした。
 その結果、動機別では〈1〉病気の悩みなどの「健康」1万4684人〈2〉借金などの「経済」7318人〈3〉家族の不和など「家庭」3751人〈4〉職場が原因の「勤務」2207人〈5〉「男女問題」949人〈6〉「学校」338人−−の順だった。
 自殺者が過去最多となった60歳以上では「健康」が6735人と最も多かったが、「孤独感」が277人、「介護・看病疲れ」も153人いた。
 「経済」を動機とした自殺では、「多重債務」が1973人で、「その他の負債」が1656人、「生活苦」が1137人。「勤務」では「仕事疲れ」が672人と最も多かった。「学校」のうち「いじめ」自殺は14人だった。
 全国の自殺者は1998年に初めて3万人を突破してから3万人を1度も割り込むことなく、過去最多の2003年は3万4427人だった。

 ムーッ、自殺数が年間3万人以上がずっと長いこと続いているのですが、未遂を含むと凄い数になると思います。ある条件でそうなったかも知れないという数まで入れると、ホント、沢山。
 小児では、不慮の事故で1件亡くなった場合、入院数は20〜130件、外来受診数は900〜8300件、過程で処置したものは10万件、無処置は19万件と言われていますので。

 死ぬ気になれば何でも出来るとは言うが、体が病んでは難しいですね。それに、人の世話になることに日本人はあまり慣れていないし。最後の手段は、生活保護の制度もあるし。借金をどんなにしても、牢獄に入れられることはないのですが。
 贅沢になれてしまっていると、それから質素な生活に戻るのは、大変ですね。
 やはり、遠くの親戚より近くの隣人、友達を沢山持ち、お互いに共生し合える関係を築いておくことが大切な気がします。
 孤独死は、ホントに悲しいですね。
 どっちもち、人間は死ぬのですが。

 ニュースキャスターの鳥越さんが癌になって、その心境を赤裸々に語っていた。「今までの立場上、隠さずに自分の癌を伝えるべきだと思った。残されたわずかな時間に何をするかを考えていると、今まであまり意識してなかった経験が出来る様になって、例えば、花がとても美しく見える様になった。命が有限だと分かってから、残りの時間を有意義に過ごそうと思った。覚悟が決まった。悟りを得た。今からは、今まで経験してこなかった未知の経験が出来る。小さい時から弱い自分であったが、今は、最後までそれなりに頑張っている自分がそこにいる。人間には、限られた時間があり、それを充分に味わって生きようと思う。」ムーッ、正に、悟りの境地だなあ。皆、生なるモノは死す。諦めることから、物事がホントに出発だなあ。今からそれなりに平常心を鍛えておかないといけないなあ。


*写真と内容は、全く関係ありません。