日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

勤務医不足原因の一つ?

 医師の数が問題になっている。他の先進国と比較して、医師の数が少ない。需要と供給のバランスが完全にとれていないのだ。へき地はもちろん、救急病院での産科や小児科や麻酔科や外科系でも、医師の絶対的な不足が目立っている。
 その理由として、20代や30代の先生達の大学院進学や専門医制度のせいもあるのでは?
 医療施設に勤務する医師数が、平成14年には、29歳以下が26.206名であり、30〜39歳が64.086名であった。それが、平成16年には、29歳以下が25.960名(246減)となり、30〜39歳が6.3857名(229減)となっている。それに、70歳以上も、286名減となっている。
 専門医になる為には、専門医や指導医のいる設備の整った病院で研修するしかない。それだと、その科一人のへき地(そうでなくても、へき地では、専門領域以外も出来ないといけないのに)では、専門医(認定医や指導医も含めて)の肩書きを取るのは難しくなる。中には、専門医だとそれなりに給与を上げる所もあるのだ。それなりの研修を終えて専門医更には指導医までとって直ぐに開業となると、どうしても病院勤務医の数は足りなくなってくるはず。
 70歳以上で活躍している病院のドクターの数も、次第に減少している。
 医師不足の折り、今後は、医学部入学定員数増加や一時休職中の女性医師のバンク活用だけでなく、老齢のドクターの(体を壊さない様に)有効利用したり、大学院制度の問題や専門医制度の問題に対しても、何かいい改善策を取るべきではないだろうか。(それよりも、今の勤務ドクターの過重労働の改善が先決だとの意見も多いかと思いますが。)