日本の心・さいき

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ジェネリック

 ゾロ品って、昔言っていたのが、今では、ジェネリックと言われている。全く同じものなのだが、言い方で、何か高貴な感じになっているかな?generalから取った名前と思われる。ゾロは、ゾロゾロ出るって感じでそう言われていたのだろう。
 ホントにピカ新って感じで新しくお薬を開発するには、10〜15年を要し、数百億円のお金をそれにつぎ込むことになる。で、当然、元を取る為に、当初は高価となる。それをまねて作ることは、しばらくの間、他社は出来ない。しかし、一定の決められた期間が過ぎれば、多くの会社が、マネして安価で作ることが許されるので、ドッとジェネリックを作ることとなる。
 厚生労働省によれば、ジェネリックでは、「効き目や安全性は同等」と言うことになっている。同等とは、同一とは同じではない。何とも解りにくい表現である。例えば、同じ食材を使って料理を作る時、名コックとそうでない人で、味が違うことを考えてみればいいとのことらしいが・・・?!
 開発した薬の場合、高価であるが、医療機関の儲けはそれだけ大きいことになる。開発したら、ゼネリックがゾロゾロ出る前に、出来るだけ早く使ってもらえる様にと、開発直後の製薬会社は、宣伝で一生懸命だ。
 実際に、入院した患者さんに薬を使う場合、小児科の場合は、(医療費が乳幼児医療では必要ないことが多いので)今まで使って安心だったからとの理由で、そのまま高価な薬を使用することになる。が、大人の場合、高価な薬をしばらく使うとなると、どうだろうか?
 今年の4月から、医師の指示がなければ、調剤薬局の薬剤師は、患者さんと相談して、ゼネリックを使うかどうかを決めることになっている。しかし、在庫がそこになければ、どうなのかなあ?そして、同一と同等との差が、どの位あるのか?
 全く同じとは思えないと思うのだが、・・・?!
 高血圧1日1回で1年間8760円が、ゼネリックだと、2.190円に下がるとしたら(ゼネリックを使用することで、2〜7割の減となる)、そちらの方に飛び付きたくなる。そんな時、患者さんから、大丈夫でしょうかと尋ねられて、医者の方が、「使ってみたことがないので、こちらから積極的に勧めることは出来ませんが、貴方がいいと思えばいいと思います・・・」何て、何とも歯切れの悪い言い方をしないといけない自体に陥ってしまう。
 私の意見では、ケースバイケースで、全く同じでない分けだから、何とも言えない感じだ。
 そもそも、薬で儲けようとする医療自体がおかしいと常々思っている。アメリカでは、20名の医師に、わずか1名のMRの割合で、それもドクターで、臨床のドクターとは、かなり薬について突っ込んだ感じで対等に話す感じになるそうであるが、日本では、5名にMR1人の割合だ(かなり前の話で、今はどうだか、定かでないが)と、聞いたことがある。しかも、スーパーローテートの人の給料が2年間360万しかないのに、卒後のMRの給料は、(会社でもちろんかなりの開きがあると思われるが)そんなものではいだろう。
 今の時代、MRさんが直接来なくても、メイルでやりとりが簡単にできるはずであり、それでどうしても出来ない時、詳しい担当のMRが来てくれればいいとも思う。それに、MRから配られるパンフレットや雑誌が、医局にどっさり、医師の机の上に置かれている(これも、東南アジアの木を切って作られた紙かと思うと、無駄が多い様な気もするが)。薬を売ることで医療費をかなり上げているとしたら、もう、既に反省の時期に来ている気もする。
 薬品会社が、厚生労働省職員の退職後の天下りとして受け皿になっているケースがある。