日本の心・さいき

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医原病って言われても・・・

 昔、予防接種の不手際で、肝炎になり、それで国を訴えているケースがあるとのこと。
 そう言われれば、昔、学校で、医師が同じ針で5人ずつ打っていたのをしっかりと覚えている。大丈夫かなあと、その時、何となく子どもながらも思っていた。それが原因で、ウイルス肝炎になったとしても、何ら不思議はない。しかし、それを証明するのは、難しいだろうなあ。
 フィブリノゲンが問題になっているが、フィブリン糊も、それと同様に、しかも、同じ頻度で肝炎の原因になっているのではと言われ出している。が、フィブリン糊何て、カルテに記載のない場合もあると思われる。
 解熱剤にしても、インフルエンザの時に使用するアスピリンボルタレンで、ライ症候群や急性脳症になったと騒がれ(その後、ボルタレンは、小児では、上気道炎でも使えなくなったが)、Oー157の時、下痢止めを与えて、ベロ毒素の排泄が遅くなるとのことで、細菌性下痢の時は、下痢止め禁忌と言って騒がれ、予防接種にしても、突如、日本脳炎の予防接種が姿を消してしまった。近頃では、タミフルが10歳代が突如、使用できなくなってしまったが。
 広くそれで行われてきたことが、突如、禁忌何てことになり、更には、それで取り返しがつかない状態になっている場合もある。反対に、安全性があると思われるのに、それがなかなか今でも認められていない場合もある。
 多くの小児科医がしばしば利用している最新の小児薬用量の本にしても、あいまいな表現が多くて、悩むことしばしばである。
 例えば、よく小児が罹患するヘルペス感染症、48時間以内使用しないと効果が少なくなり、ヘルペス脳炎でもなれば、大変なことになる。しかし、その本の中で、抗ヘルペス剤に付いては、(私もしばしば使用してきたゾビラックスに付いては)以下の如くに書かれている。・・・「小児に対しては、必要最小限度の使用にとどめるなど慎重に投与する。特に低出生体重児および新生児に対する安全性は確立していないので、治療上の有益性が危険性を上回る判断する場合にのみ投与する。」
 解熱剤にしても、多くの小児科医が、(成分としては)アセトアミノフェンを使用しているが(商品名では、アンヒバ、アルピニー、カロナール、ピリナジン)、「内服では、空腹の投与は避ける」、「座薬では、1日1回を原則とする」とはっきりと書かれている。しかし、現実は、どうだろうか?
 そんな曖昧な医療現場の中で、何かあれば訴えられる時代、確かに難しい時代になっていますネ。