日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

小さな事でも・・・

 佐伯に帰った時に、(よく昔、利用していた)スナックに行った。私がここに訪れたのは、数カ年振りかも知れない。向こうも、珍しがっていたが。
 佐伯に20年近くいて、このスナック、小児科の2次会では、貸し切ってよく利用していた。昔は、ママさん以外に1人〜2人いて、忙しそうだった。しかし、暇な時が多くなって、かなり前から1人でしているとのこと。自分と余り歳は変わらないが、歳の割には若く見える(統計上、スナックのママさんには、認知症の人は殆どいないらしい)。
 店を開けても、誰も来ないことが週に1〜2回あるとのこと。不景気の関係で、もう止めようと何度も今まで思ってきたみたいだが、他にいい仕事がないので、やむなく続けているとのこと。昔は、結婚式での司会などもして、忙しそうであったが、今は、ヒマヒマって感じだ。
 目がかすんできて、スゴク落ち込んだらしい。今から、目が見えなくなったら、独りでどうして生きていけばいいのか、不自由になることを想像して、とても憂鬱で、そんな日が何日も続いたそうな。で、勇気を出して眼科を受診したとのこと。そしたら、単なる老眼だったとのこと。
 で、その教訓からか、平凡であることで幸せを感じることにしたとのこと。先のことを悩んでも仕方ないことは、もう、悩まないことにしたとのこと。平凡なことでも、ちょっでもいい事があれば、それを大きな幸せに思うことにしたとのこと。
 今日も生きられて、3食摂れ、ちゃんと歩け、更に、仕事も出来ること何て、とても幸せだと思うことにしたとのこと。
 思うに、幸せの度合いなんて、本人の気持ちの問題だと思う。

 テレビで、「アラウンド40」と言う番組の1回目があった。そこでは、内科小児科医の奥さんが亡くなって53歳の後妻をもらっている。先妻の奥さんの子どもが(女性で)精神科医になり、歳が39歳で、悩んでいる。で、本人は、独身でも自分は幸せなんだからと言い張るのだが、周りからいろいろ言われ、それなりに本人はつらそう。
 まあ、結婚してからずっと悩み続けている女性もいるし、結婚しなくても、楽しそうにしている女性もいる。男性も、同じ感じだ。血がつながっていると言うことだけで、遠くにいて殆ど面倒を見ていないのに、亡くなった時だけ自分の権利を主張してお金のトラブルを起きす例も多いみたいだ。頼りなるのは、やはり、血のつながった人よりも、身近にいて、親しくできる友達だ。どっちみち、人間は、死ぬ時は独りになると思うべきだ。男性も、自分のことは(食事洗濯掃除など)自分で出来る様になっておくべきだと思う。
 (つい最近、国立社会保障・人口問題研究所の公表した”日本の世帯数の将来推計”によれば、2.006年の)1人暮らしは、1.471万世帯に達し、夫婦と子の1.455万世帯をとうとう抜いてしまっている。1人暮らしの割合は、今後、どんどん増加して行くと予想される。
 現在、世帯の単独化に合わせる様に、都会では、24時間体制で総菜や弁当などがコンビニで売られ、それなりに困らない様になっている。しかし、高齢者の孤独死の増加が問題になっていて、1人でも安心して暮らせる社会になっているとはとても思えない。
 地域で高齢者を見守る仕組みや作りがちゃと出来ていることが求められる。老人施設では、何故か、一番喜ばれるのは、園児の訪問だとか。