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細気管支炎に対しての私の治療法

 細気管支炎に対しての私の治療法です。
 細気管支炎、原因の多くはRSウイルス。しかし、RSウイルスでなくパラインフルエンザウイルス(3型)のこともあり。教科書的には、冬、乳児、鼻汁、咳嗽、喘鳴、呼気性呼吸困難(多呼吸、陥没呼吸)、気管支喘息と似ている、熱はないこともあるなどの内容で書かれている。時に、痰が切れなくて、窒息で亡くなることもある。自分の経験でも、深夜の2時〜6時の間に、危なくなった例を数多く経験している。
 乳児以外は少ないだろうと思っていたが、検査が直ぐに出来る様になって、2歳〜4歳の子にも時にあることを知った。しかし、幸いに、乳児ほど症状がひどくない。
 どうすればいいのか、かなり長いこと悩んできた。ネブライザーをずっするのがいいのか、2〜6時間おきに定期的にするすのがいいのか、いろいろしてみた結果、ずっと続けてしなくてもうまく行くことが多いことを知った。しかし、ひどい時には、メプチン+生食(2ml〜30ml)を2時間おきにすることもある。何時間おきにするべきか何て、教科書には書けない。それなりに主治医がしばしば診察を細かくしながら決めていくしかない。乳児で呼吸困難が取れず、細気管支炎と思っていたのが気管支喘息で、冷や汗をかいたこともあった。
 ある(研修医に非常に人気のある)病院の「小児科レジデントマニュアル」には、・・・6カ月未満の乳児への抗ヒスタミン剤の含まれた薬剤の投与は、呼吸抑制、意識レベルの低下を来たし、むしろ有害である。そのために入院に至った乳児を当施設は何例も経験した。・・・とはっきりと書かれていた。これで、自分の治し方、少し気を強くした。
 治療はどうするべきか?私自身は、咳止めや鼻水止めは使用していない、ステロイドも細気管支炎であれば、すべきでないと思っているのだが。ある子どもの「お薬手帳」を拝見したら、(私と同じ年代の)ある小児科医の処方には、鎮咳剤や抗ヒスタミン剤が全くされてなかった。それで、又、気を更に強くした。(しかし、多くの例では、咳と鼻水の症状で、アスベリン+ペリアクチンの処方がなんと多いことか。)
 アメリカでは、小さな乳幼児には、簡単に売店で買えるカゼ薬の薬は危険で使用すべきでないと言う意見が最近強くなっている。
 喘息発作の治療に関しても、(よく使用する)去痰剤については、多くの教科書で詳細に書いていない。(しかし、多くの医師が去痰剤を使用しているが)
 細気管支炎が多くて、入院ベッドがなくて、にっちもさっちも行かなくなった。仕方なく、清肺湯なる漢方薬を使用してみた。著効した。私の経験からは、細気管支炎では、清肺湯なる漢方薬を早期から与えると、痰が切れて(熱も下げる働きもあるが)、入院を免れる例を多く経験した。
 細気管支炎では、去痰剤としての(ムコソルバンなどの)粘膜潤滑剤や(ムコダインなどの)粘液修復材や気管支拡張剤も同時に処方しているが、外来通院では抗生剤は使用していない。(遠方の人には、吸入器を買ってもらって、吸入を家で1日に2〜4回、してもらうこともある)
 子どものアレルギー患者さんが多くなっている日本で、子どもに売店で気軽に買って来て、咳止めや鼻水止めを上げている例も少なからずああると思うが、少し危険な気がしてならない。