日本の心・さいき

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非正規雇用労働者

 非正規雇用労働者の数が、労働者の33.5%をも占めている。3分の1をもとうとう越えてしまったのだ。その内、パート・アルバイトが一番多く、1.164万人、契約社員298万人、派遣社員138万人となっている。
 問題は、非正規雇用労働者の収入であるが、200万円未満が77%をも占めている。
 男性が非正規雇労働者としてお金を稼ぎ、それだけで結婚して子どもの要る家族を養っていくことは、まず無理。親と同居して家賃が要らないとか、食事代を親と半々に出来るとか、そう言った条件があれば、共稼ぎをしなくてもやって行けるかも知れないが、人並みに車を持ち、家族が一緒になって外で何かを楽しもうとなると、なかなか経済的には難しいと思われる。
 結婚した男女が共に仕事をしたとしても、両方とも非正規雇用職員だと、やはりそれなりに深刻になると思われる。子どもがいなければ何とかなるかも知れないが、子どもがいて、医療費や教育費に負担が掛かるとなると、子どもが大きくなるに従って必要経費が増大して行き、年々歳々経済的に苦しむことになる。
 周りを見ても、非正規雇用労働者が2つの職場を持っていることも珍しくない。そうまでしないと、家族を支えていけないのだ。昼間も夜も仕事をしていて、ホントにきつそうだ。(家族の為に父親が頑張っているケースが多い)
 行き着く所は、如何にして支出を切り詰めるかとなるが、これにしても、ある程度まで行けば限界に達してしまう。
 田舎に行くと、お年寄りの人が、年金だけで生活をしている。そんな人は、家は自分のモノで、自分の畑で野菜を植えて、自給自足って感じで、又、周りの人がお互いに食べ物を持ち寄っている。隣の冷蔵庫の2番目の棚に何があるのかまで、知っているとか。
 一人で生き抜くことが出来なければ、周りと協力しながら生きるしかない。奪え合えば足りぬ、与え合えば余るとの相田さんの言葉もある。
 タイでは、気温が暖かく、食べる物がない時には、周りの人が恵んでくれる。又、医療費にしてもどんなに要っても(貧乏な人は)1日100円ほど。
 日本の若者の中に、収入も少ないのに新車を買って月賦月賦しているのって、正常とは言い難い。車を親が買ってあげてる甘やかしのケースもある様だが。公共機関をもっと利用できる様にするべきではないだろうか(そうすることによって、地球温暖化の問題も少しは解消されるだろう)。食料自給率が極端に低い日本でも、作り過ぎて(価格が下がってもうけが少なくなると言うことで)野菜を捨てることもあるとか。こんな馬鹿なこと止めるべきだ。
 まあ、日本人の好きなマグロ、その中でも最も高価なトロ、豚肉では、最も高価なロース、牛肉では霜降り、そんなものばかり食べていたら、それこそ生活習慣病になりますね(それで、又、医療費もアップします)。
 お金を子孫に残して子どもがふがいなくなっているケースも、沢山見てきていますが。子孫に美田を残すなって言葉、再認識したいと思います。