「退職後の雑感、病名は?」
5月1日(月)・・・3歳の男の子の私の孫が、この日の朝から、下痢あり、咳ありで、私に、その母親(私の娘)から電話がありました。鼻閉あり、嘔気あり、39.7度の熱あり、眼球充血なし、発疹なし、食欲なし、元気なし、咳あり、喘鳴あり、頸部のリンパ節の腫脹なし。
父親、子どもの受診の為に早退して帰宅し、掛かり付けの小児科医院を受診して、「喘息性気管支炎」と言われるも、それ以外のことは、特に言われずに、何かの時に行く病院を告げられました(←連休が続くので)。
5月2日(火)・・・解熱剤で一時的に下がるだけで、又、上がり、その時に、食事を少し摂る程度で、改善は、ない。
5月3日(水)・・・この日も、改善傾向なしで、(小児科で処方された)抗菌剤投与で解熱しない。
掛かり付けの小児科医から言われていた病院を受診する。検査は、胸のレントゲン検査だけで、肺炎の所見なしとのこと。「検査しても、ウイルスだろうから、特効薬はないから・・・」と言われる。
5月4日(木)・・・咳、鼻閉、喘鳴あるが、山は越えた感じと母親言う。この日から、両親も、子どもと似た症状となる。
5月5日(金)・・・まだ、子どもの熱は下がらず、父親が発熱する。
5月6日(土)・・・3歳の孫、熱まだあるも、一般状態は、かなり改善している。両親よりも、元気になる。
5月7日(日)・・・3人とも、改善傾向になる。
5月8日(月)・・・3歳の孫、完全に平熱になり、咳が時々ある程度までに改善。両親も、改善する。
この病名、「ヒトメタニューモウイルス」と私は診断しました。
「ヒトメタニューモウイルス」、まだ、ご存じない方もいるかと思いますが、これが発見されたのは、2000年を過ぎてからで、まだ、世間に知れて、間もないウイルスですね。しかし、集団感染をしばしばアチコチで起こします。
かって大惨事を起こした「スペイン風邪」も、大流行時、その原因が分からなかったのです。電子顕微鏡が出来るまで、ウイルスを見た人はいなくて、あるウイルス学者は、「目の黒い内に、どうかして姿を見てみたいものだ。」とまで言われていましたが・・・→今は、テレビで、我々は、コロナウイルスでしばしば目にしていますね・・・。
保育園の先生に(令和5年5月9日)、「この時期、何か良く分からないけど、熱が長く続いて、喘鳴、咳、鼻水のある子、いますか?」と尋ねると、「います、います!」と言われました。
この時期、熱が長く続く時、3歳未満の子どもでは、RSウイルス、インフルエンザ、アデノウイルス感染症などをまず考えますが、3歳以上だと、溶連菌、中耳炎なども考えます。初めから元気なくて、眼球充血、唇が赤い、発疹などがあり、CRP強陽性だと、川崎病も考えます。
「ヒトメタニューモウイルス」は、春先に多く、子どもも大人も掛かります。症状は、咳、熱、鼻水、喘鳴です。時に、重症化することも、あります。RSと同じで、殆ど皆、掛かり、何度掛かっても、不思議でないです。
ところで、尋ねた保育園の先生、ずっと長いこと、風邪らしい風邪、引いたことなく、寝込んだことも全く無いそうで、これ、正に、いろんな病原体に常に接触しているので、免疫力が強くなっているんですね。小児科医も、そんな傾向がありますね。
私の知るあるタクシーの運転手さんからも、「私、病気しないんで・・・インフルエンザのワクチンも、打ったこと、ありません・・・」と言われていましたが・・・。
今回のコロナウイルス感染も、日本の場合(政府の失策で)感染を防ごうとして、過剰にワクチンなどで防御したので、集団免疫力が低下したんですね。
私は、スペイン風邪が収まったのも、集団免疫が出来た為で、毎年のインフルエンザも、今回のコロナも、収まるのは、集団免疫の影響が一番大きいと思っているのですが・・・?!
ワクチンよりも、掛かった方がしっかりと免疫が尽きますね。これ、確かですよ。
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(令和5年5月11日、記載)