日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

4分の3症候群・・・

 8年前の平成22年10月11日に記載した内容です。

 地球上、日本とほぼ反対方向にあるチリで落盤事故があり、33人が地下700mの所で生き埋めになってしまった。絶望的と思われていたのに、何と、17日目に、奇跡的に生存が確認されたのだ。それも、全員が。
 で、3つの採掘の工事の内、一つが貫通し、地盤の弱い100mぐらいまでをしっかりと補強して、早ければ、13日から救出に取りかかり、48時間で全員救出できる見込みが立ったとのこと。(バンザーイ!)
 救助員が現場に降りて、一人づつ引き上げる訳だが、それに15分〜20分も掛かる。
 太陽の光を長いこと浴びていないので、サングラスを掛けさせて上がってくるとのこと。33人全員が救助されるまで、地上で全員が待機して、一緒に行動するとのこと。
 「4分の3症候群」と言う言葉、初めて知った。正確には、「4分の3現象」とも言うべきもの。何でも、最後の4分の3程に達した時、精神的におかしくなる現象を言うらしい。そのメカニズムは、その時点で、不安→疑念→絶望……うつ状態になるとのこと。
 これは、初め、南極観測での長期滞在などで指摘されている。閉塞された環境の下、すべての日程を折り返したあたりで緊張の糸がプツリと切れ、精神的に不安定になるのだ。
 既に、それに罹患している人もいるとか(それを防ぐ為に救出時期を知らせないとか・・・)。
 ある専門家は、これを以下の様に説明している。

 4分の3症候群が現れると、悲観的な感情に支配されます。チリのケースなら、「助からないんじゃないか?」という不安、「支援をやめたのでは?」という疑念、「この状況が続くのでは?」という絶望、「生き抜く意味があるのか?」という無気力、「これだけ頑張ったのだから、もう楽になっていいだろう?」という自信喪失――です。

 こうした感情が消えては浮かび、浮かんでは消える。頭の中で駆け回る。次第にうつ状態に陥ってしまうのです、と。
 何かをしようとする時、やる気に満ちあふれた初期、惰性に見舞われる中期、意欲が再びわき上がる後期に大別されるとのことで、そうならない様にするには・・・→「初心忘るべからず」って感じで、当初のやる気満々の気持ちを思い出して、再びその気持ちになれる様に、気持ちを初期化すればいいとのこと。
 人生も、100年と思うと、75歳ぐらいで、鬱状態になるかな。いっそ、120歳で生きられると思えば、100歳まで元気でいられるかな・・・?!

*今、読んでも、少し納得出来ますね。大きな事にぶつかった時、ずっと、同じ心境でなく、こんな感じになることが多いんですね。