日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

続・医療って・・・?!

 日本では、病院で亡くなる人が多いのですが・・・(昔の様に)自宅の畳の上で亡くなりたいと思っている人、多いと思うんですが・・・?!
 子どもが亡くなる時、子ども自身も、(年長だと)もう先が長くないのではと、少なからず気が付いているみたいで・・・ある子どもの場合は、正座して、親にちゃんと今までの礼を言って、天国に旅立って行きました(←ある小児科医から直に聞いた話ですが・・・)。
 お年寄りの場合も、同じ様に、体がどんどん病んで来ると、次第にそれなりの心の準備をする様にも思えてならないのですが・・・?!
 しかし、現代医学は、自然死を許さない様に思えるのですが・・・?!
 子どもが病気で食べない時、親が無理に食べさせようとするケースがありますが・・・私は、「食べない時は、それなりに理由があるんですよ、胃腸が病んでいて、受け付けないんですよ。胃腸がちゃんと回復して来れば、食欲が出てきますよ・・・」と説明していますが・・・。
 そうなんです、小さい子どもは正直なので、病気で元気がなければ、食欲が低下します。子どもの場合は、車で言えば、新車なので、1ヵ所治ると、スッと元気に動き出しますが・・・→
 お年寄りの場合、アチコチ故障している箇所が多くて、又、エンストを起こして再び難儀することが少なからずありますが・・・次第にいい時が少なくなって・・・?!
 私は、小学生の時、夏休みになると決まって、田舎の古い家(今は、壊してありませんが)に寝泊まりしていました。(義理の)祖母だけがそこに住んでいて、その祖母にお世話になっていました。私が医学生で忙しく勉強していた時、祖母は消化器のがんになり、あっけなく亡くなりました。祖母の死に際に、私はいませんでした(葬式の日には、間に合いましたが・・・)。その時の状況を、(看護師の免許を持っている私の)母から、しっかりと聴いていましたが・・・→
 「お腹がパンパンに膨れて、きつそうだった。〇〇先生が往診に来てくれて、針を刺して腹水(?)を抜くと、それで少し楽になったみたいで・・・手足が冷たいのに、何故か、熱い熱いと最後まで言っていて・・・痛いとは全く言わず(!)・・・スッと息が止まって(入院生活をすることなく、ずっと永いこと生活をしてきた自宅の畳の上で、さほど苦しがることなく)安らかに亡くなった・・・。」と。 
 「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著者である「中村仁一」先生は、次の様に言われていますが・・・→
 死に際と言うのは、体が欲しがらないので、辛くも何ともないんです。飢餓状態になると、頭の中にβ-エンドルフィンが出て、いい気持ちになります。水を飲まないと、脱水状態になって、意識レベルが下がって、ぼんやりしてきます。それから、当然、呼吸状態が悪くなって、途中で息が何十秒か止まったりしてきます。呼吸状態が悪くなると、酸欠状態になります。この酸欠状態にも、脳内モルヒネが出ます。それから、炭酸ガスが溜まります。炭酸ガスには麻酔作用があります。
 飢餓も脱水も酸欠状態も炭酸ガスが溜まることも、全部、穏やかに安らかに死んでいける方向に作用しているのです。そんな自然の仕組みが、我々の体の中に備わっているのです。
 今の現代医療、穏やかな死を邪魔している様に思えてなりませんが・・・。
*写真は、カナダ側から見た「ナイアガラの滝」です。
参考:みやざき中央新聞平成26年6月2日発行、第2556号