日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

医師の裏話(その8)・・・


 「子どもが親を見る目は、冷蔵庫の氷よりも冷たい・・・」何て言い方もありますが、医師が患者さんを見る以上に、患者さんから医師は見られているって感じること、度々あります。私の実例を紹介します・・・→

1、子どもを連れてきtた母親から、診察後に、言われました。
「先生、今日は疲れた顔していて、顔色が良くないようにありますが・・・」
「この数日、入院の患者さんで、殆ど寝てないんで・・・(←睡眠不足)」
「お体、大切にして下さい・・・」
 
2、しばしば心配性な感じで子どもを連れて来ていて、子どもにしか目がない感じの母親と思っていたのですが、その母親から、突如、次の様に言われました。
 「先生、何でそんなに顔色がいいんですか?いつも、先生の顔を見て、思っていましたが・・・」と。
 そんな感じで私を見ていた母親何て・・・大人しそうなほっそりとしたその母親が、そんな事を考えている何て・・・一瞬、私、固まってしまいましたが・・・。

3、子どもを抱いて診察する時に、何か、ソワソワして恥ずかしそうにして、しっかりと子どもを抱こうとしない感じの母親がいましたが・・・その母親から言われました・・・→
 「何でお医者さんって、綺麗な手をしてるんですか?こちらが手を出すのが恥ずかしくなります・・・」と。(←エッ、そんな所見てるのっ・・・驚きました!)

4、子どもの診察後、ある母親から言われました。
 「初めて泣きませんでした・・・」
 「いつも泣くんですか?」
 「ハイ、必ず、お医者さんから診察してもらう時、泣きます・・・」と。
 そう言えば、当外来では、(馴染みの患者さんが多い関係でしょうか?!)診察室で泣く子どもさん、少ない感じですが・・・?!

5、ある母親から言われました。
 「先生何て、悩み、ないでしょうね?」と。

6、又、ある母親から言われました。
 「先生、何でそんなにいつもニコニコ出来るんですか、先生って、怒ることって、あるんですか?」と。

7、又、別の母親から言われました。
 「先生、いつも、病院で働いていて、寝てるんですか?」と。

8、平日の夕方5時からいつも集めて小児を診ているのですが・・・ある時、夕方6時前に来た親御さんがいたので、
 「夕方5時過ぎの方がいいのですが・・・(この日の深夜の1時から高熱あり)」
 「そんなに怒って言われるなら、もう、初めからここにかからなければ良かった!」
 こちらとしては、別に、怒ってなくて、いつもの様に独り体制のこちらの状況を言ったつもりだったのですが・・・後は、言い方が悪かったと思って、「申し訳ありませんでした・・・」と何度も頭を下げて詫びました・・・。

9、「笑わない」「話さない」「すぐ怒る」、これが私の若い時のイメージでしたが・・・(かなり年限が経過して)ある時、子どもを連れて歩いていた母親に出会った時に・・・→
 「もしかしたら、田原先生ですかね?」
 「そうですよ。」
 「西田の小児科の先生ですよね?」
 「そうですよ、今は、熊本の天草にいますが・・・」
 「何か、感じが前と変わっていて・・・」

10、ある所の演奏後に、あるおじいちゃんから言われましたが・・・
 「医者にしとくには、もったいない」と。(←この言葉、大変、嬉しかったです!)

11、先生独身ですか?
 「いや、結婚して子どもいますよ。」
 「独身かと思った・・・」

12、年齢をよく間違えられます。
 「先生、いくつですか?」
 「64歳です。」
 「まあ、冗談を・・・で、ホントはいくつですか?」
 「ろくじゅうよんさい・・・です。」
 「?!」
 
 自分がどう見られているのか、自分の顔の表情や言い方など、じっくり分析して、常々、反省したいと思います。