日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

利他行為・・・


 サッカーの本田圭佑選手が、「皆を喜ばせようとする時に、一番力が出ることに気が付きました・・・」とインタビューに答えていたシーンがテレビでありましたが・・・。
 日本は今から高齢化社会です。先進国がどこも経験しないことを経験して行く訳ですが・・・私も、演奏で、介護施設を見てきていますが・・・とても忙しそうで、スタッフがゆっくりとしている介護施設何て、まず、ないですね!
 入所者も、時間に追われて(私も時間に追われて演奏することが多いのですが・・・)、行動しています。思うに、介護される側にも出来る範囲で手伝ってもらったら・・・と思っているのですが・・・。
 私の母(91歳)は認知症ですが、園に通いながらも、施設で、周りの人のお世話をしていましたが・・・。
 他人に何かを与えるだけでなく手助けをしたり、優しい言葉をかけたり、話を聞いてあげるのも、全て、「利他行為」と言います。それにより、脳内でドーパミンが出され、脳がいい気持ちになるのです。ドーパミンは、美味しいものを食べたり、親切にされたり、モノをもらっても出るのですが、「利他行為」でも、同じようにドーパミンが出るのです。
 認知症になっても、全ての機能が低下している訳ではありません。認知症になって、一方的に周囲から「手助けされる人」と烙印を押されてしまうと、どうでしょうか?認知症の人が、人の役に立ちたいと思っていればいるほど、それが出来なくなることで、認知症の症状が益々ひどくなる様に思えてならないのです。
 一方的に介護するのでなく、時には、認知症の人から、話をしてもらったり、肩をもんでもらったりするのも、いいことだと思います・・・。
 今月の20日(土)に、松島町にある「和光園」で演奏することになっています。演奏後に、私はいつも、聞いた頂いた人にお礼をいいます。聞いてくれた人以上に、自分が「気」をもらっているのです。そのお礼なのです。
 先の本田選手の言葉の様に、健康な人が生きる場合も、この「利他行為」、生きる上で、とても大切なことですね。