日本の心・さいき

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細気管支炎・・・

 今、とても細気管支炎が多いです(1週間前の土・日、この疾患で忙しかったのですが、明日(土)も明後日(日)も、又、この疾患で、忙しくなりそうですが・・・)。(・・・←インフルエンザがないせいでしょか?)
 その多くは、RSウイルス感染症によるものです。今は、外来で簡単に検査が出来ますが、昔は、検査がなくて、喘息とRSウイルスの鑑別が出来なくて、難儀したことがしばしばでした。
 (昔からよく使われてきているアミノフィリン=)ネオフィリンは、血中濃度のコントロールが難しく、中毒症状になり易いこともあって、今は、極めて慎重になっていて、6カ月未満では、使用されていないと思われます。
 細気管支炎と気管支喘息の関係が昔から言われてきていますが、細気管支炎罹患後に、気管支喘息の感じになって、しばらくの間、ずっとフォローしている例も少なからずあります。
 細気管支炎になった場合、ステロイド剤や抗生物質に関しては、いろんな意見があり(私自身の使い方としては、ステロイド剤は、気管支喘息で重症と思えば使用し、抗生剤は、細菌感染が疑われれば使用していますが、そうでないと思えば、使用していません。鼻汁からのRSウイルス検査が陽性で、細気管支炎とはっきりしてれば、共に使用しないことの方が多いかと思います・・・)
 経験的に、年齢の少ない方がひどくなる傾向にあります。3〜4歳でも、RS検査で陽性に出る例もありますが、年齢が上がるほど、症状は軽いです。初め鼻汁だけだったのに、咳が急に強くなってきて、夜中咳をしばしばして眠れないこともあります。乳児の場合、発熱があまり高くないこともあります。(大人が一番眠たい夜の2時〜6時に、症状がピークになることが多いですが・・・)
 小さければ小さい程、急変し易く、疑えば、しばしば観察が必要と思われます。(数カ月の子にとって、24時間は、長いです・・・)
 小児の基本的な見方、「機嫌」「顔つき」「食欲」「睡眠」で、その内の1つでも、どんどん悪くなっていれば、ためらわずに、翌日も早くから受診した方がいい場合もあるかと思います(場合によっては、朝まで待たず、深夜でも、専門の救急病院に・・・)。
 私の治療では、鎮咳剤や抗ヒスタミン剤は、使用していません。が、ムコダインムコソルバンなどの去痰剤を与え、メプチンなどの気管支拡張剤を与え、漢方薬も与えることが多いですが・・・。
 部屋の湿度を上げる工夫(濡れタオルを掛ける)、大人がタバコを吸わないなども、(とても)大切と思います。(換気扇の下で吸っても、隙間から行くし、外で吸っても、しばらく気道にあるし・・・)