日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

マスコミと世論・・・


 2月27日(日)の21時から50分間、NHK総合テレビで、NHKスペシャル(3/4回)「日本人はなぜ戦争へ向かったか」(過熱報道と民衆の熱狂、陸軍極秘世論捜査)があった。
 戦争をする前では、アメリカとは戦争はしないだろうと考える人の方が多かったのだが・・・いざ、戦争に突入してしまうと、開戦万歳って感じになって、勝つまでは我慢できますって感じの世論となっている。(・・・←怖いことです!)
 その始まりは、満州事変。故意に日本の軍部が起こしたことが、明らかにされることなく、歪曲された感じで世論が出来上がり、国際連盟脱退、そして、日中戦争、更にエスカレートして、第二次世界大戦となってしまったのだ。(・・・←歯止めが効かなくなるのです!)
 軍部が台頭し、それを世論が後押しする形となってしまった。(・・・←今でも、世界に、そんな感じの国、ありますね!)
 そうすることに大きな影響を与えたのは・・・→「マスコミ!」だった。(・・・ムムッ、今の日本では、どうかな?!)
 戦争を煽(あお)ることで、新聞各社の販売部数が上がる感じになった。マスコミ自身が招いた(嘘の報道での)動きで世論が大きく動き、更に、それが加速し・・・→1941年12月1日の御前会議で、アメリカとの開戦が決められ、12月8日未明に、真珠湾攻撃となっている。
 その間に、日本人の中にも、それも、政治家の上層部にも、いろんな意見があった。満州事変の真相をいつまでも歪曲することに反対する意見、防空壕が無意味だと言う意見、日独伊三国同盟に反対する意見、第二次大戦の開戦に反対する意見・・・そんな意見が全て無視され、大惨事となってしまったのだが・・・。
 4回シリーズでの今回の3回目では、マスコミの力が取り上げられていた・・・→新聞社同士が売り上げで競争し、それ以上に、ラジオが強い力を持っていた。(軍部が大きく関与している)NHKラジオから流される内容には、嘘はなく、絶対に正しいと信じる人が圧倒的に多かったのだ。
 正に、ヒットラーがマスコミを上手に利用してユダヤ人虐殺を正当化してしまったのと同じ感じで・・・!
 そんな中で、(私の父の様に)真実の姿を見抜いていた人は、一般人にも少なからずいたと思われるが・・・→ホントの事を言うと、「国賊」と周りから言われ、憲兵から連れて行かれたのである。(・・・←こんな感じの国、ありますね!)
 私の父は、昔の(ウソ報道の)新聞を残していた(戦後、破棄せよとの政府の命令に逆らって)。それを私たち子どもに見せ、戦争当時の異常な状態を、常々、話してくれていた。
 過去の過ちから学ぶべきものは多い。
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20060929/2