日本の心・さいき

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大脳生理学的に適合した生き方(2つの本能:3/10)


 斎藤佑樹投手が、「斉藤は、何か持っていると言われました。・・・→それは、仲間です。」と言って、とても幸せそうな顔をして、インタビューに応じていました。正に、これこそ、「仲間になりたい」本能が満開した姿なのです。
 以上の様に、先天的な本能に「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」の3つがありますが、その後、後天的な本能として、「自己保存」「統一・一貫性」なる2つの本能が出来ます。
 「自己保存」とは、自分を守ろうとするもの、「統一・一貫性」とは、統一性、一貫性が保てないことを避けるものです。共に、脳が発達するプロセスで獲得する後天的な本能で、成長に伴って自我が芽生えると顕著になります。
 「自己保存」は、生きて行く為に自分を守ろうとし、「統一・一貫性」は、「正誤を判断する」「類似するものを区別する」「バランスをとる」「話の筋を通す」面で、よりよく生きる為に、大切です。
 しかし、この2つが強くなり過ぎると、周りとトラブルが起きる羽目に陥ります。自分と反対の意見を言う人を嫌いになったり、更には、相手の意見を打破しようすることにもなりかねません。
 冷静になって考えれば、自分の意見に反対しても、その人を嫌いにまでならなくてもいい訳で、更には、相手に嫌悪感を抱かせる必要も全くない訳で、正に、これは、過剰反応していることになります。
 脳のクセで、「違う」が「嫌い」に転化しているだけなのです。違うものは違うものとして認めればいいだけのことなのです。これは、我慢する、妥協する、相手に取り入ったりするのとは違います。まず、耳を傾けて、「なるほど」とその意見を一度受け止めてみることが大切です。
 かって、北朝鮮が海賊行為をしていたことを正直に認めましたね。しかし、日本側は、その時、憤りましたね。北朝鮮が、拉致を認めて、金正日氏が謝りましたね。しかし、日本側は、激怒しましたね。北朝鮮拉致被害者を一端帰す様にと、日本政府と約束しましたね。しかし、日本政府は、その約束を破りましたね。で、北朝鮮側は、もう、日本と言う国は信じられない国だと堅く思ってしまったのではないでしょうか。
 北朝鮮をよく思わない日本人も、北朝鮮の一般民衆までよく思わない必要はないと思うし、更には、北朝鮮の小さな子どもまで悪く思うのは、異常だと思いますが・・・。
 イスラム教徒に関しても、思い込みで嫌っている感じの人がいます。オカルト宗教に見られる様に、人間、思い込んでしまうと、それを修正するのは大変なことなのです。
 経験的に、好きと思ってしまうと、その人の変な行動も許せるし、反対に、嫌いと思ってしまうと、その人のどんないい行為にも、拍手を送る気にならないのが人間です。誤ったことをしても、その点だけを指摘すればいいことで、その人の人格まで全てを否定する必要はないのです。
 この後天的な2つの本能を、生きる上で、しっかりと意識しておくことが、今からは、とても大切なことだと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=J44GDFds9Y8&feature=fvst