日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ゆっくり食べる・・・


 仕事の関係でか(いつまでも、このせいにしてはいけないのだが・・・)、この歳(61歳)になっても、速食いが習慣化している。で、今度こそ、これを直そうと思っているのだが・・・。
 その関係の本も、今回、天草市の本渡(ほんど)にある本屋さんで買い、真剣に読んでいるのだが・・・。
 で、10月28日(木)の昼、家内と一緒の本渡での食事で、家内の方が早く食べてしまった。で、家内が言うのに、「私が早く食べ終わったのは、これで2度目ネ!」と言われてしまった。
 食べ始めて15分間経たないと、血中のブドウ糖の濃度が上がらない。ブドウ糖血中濃度が上がって、視床下部の満腹中枢がそれを察して、お腹が満たされていると感知して、必要以上に食べるjことが阻止されるのだ。
 口の中に入れる時、一度に多く入れないこと。一口一口味わって、よく噛んで食べること。唾液は、口の中の食べ物の量にあまり関係ないので、沢山入れると、相対的に唾液の量が少なくなり、消化力が落ちる。
 小学校に入る前(今でも、しっかりと覚えているのだが)、(大好きな)羊羹を食べるのに、一度に食べてしまうと、もったいないので、小さく小さく切って、何度も口の中で味わって食べていた。・・・→これだ!この精神だ!・・・→この料理が、3万円だと思えば、よく味わって食べないと損だと思うし、それに、調味料も、沢山かけると、本来の味が損なわれると思うかな。(自分の気の持ち方を上手くコントロールすることが大切だと思います・・・?!)
 爽快な気分と関係の深いセロトニンや、睡眠と関係の深いメラトニンは、脳だけでなく、小腸にもしっかりとある。ソマトスタチンなど、いくつかの消化管ホルモンが脳内にも存在することが分かっている。発生学的にも、神経は、消化器に追従する感じで、消化器に遅れて出来上がっている。
 小腸には、神経細胞が10の8乗ほどもあり、その数の多さは、脳以外に分布する神経の半分にも達している。
 内分泌系や神経系以外にも、免疫系に関しても、脳と腸の関係はとても深く、全身のリンパ球の60%以上が腸管に集中していて、抗体全体の60%もが、腸管に集中しているのだ。(腸管免疫)
 変なものを食べたら、腸の判断で、下痢している。不幸にして亡くなった場合、心臓が止まり、脳波が見れなくても、腸は、まだしばらく動いている。睡眠のリズムを狂わすのも、腹時計の方が脳時計よりも、優位だからだ。
 ストレスで、お腹の調子がおかしくなる。(ストレスととても関係が深いと言われている)過敏性腸症候群の患者さんは、今の日本では、1200万人とも推定されている。潰瘍性大腸炎クローン病も、近年、増加の傾向にある。
 交通事故での死亡者が年間5000人程なのに、自殺は、12年連続で3万人を超えていて(未遂や予備軍を入れると凄い数になる・・・!!)、自殺の動機・原因の48%が、「健康問題」となっている。健康問題で一番多いのが、「うつ病」で、その数、平成21年では、6949人となっている。
 多くの日本人も、経験的に脳と腸との深い関係に気が付いている。「腹が立つ」「腹黒い」「腹をくくる」「腹の探り合い」「腹が据わる」「太っ腹」「腹を決める」「腹の虫がおさまらない」「腹を探る」・・・。正に、腸は第2の脳なのです。脳の不調は腸に伝わり、腸の不調は脳に伝わる。
 腸をいたわることが、長生きには、不可欠だなあ・・・?!

参考図書:長生きしたければ腸をストレスから守りなさい 岡田研吉著 河出書房新社 2010年10月5日発行 760円
参考図書:医師がすすめる50歳からの肉体改造 川村昌嗣 幻冬舎ルネッサンス新書 2010年6月25日発行 838円