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小児科の集約化・・・

 大分市は今年4月から深夜の小児救急医療体制を新たにスタートさせました。しかしスタートからわずか2カ月で医療機関の一部が対応できなくなり6月に入る明日から深夜の受け入れが一部休止されます。
 大分市は深夜11時から翌朝7時までの小児の初期救急体制を大分こども病院、県立病院、アルメイダ病院の3つの医療機関で受け入れる体制をスタートさせました。しかし金曜日と日曜日の受け入れ機関だったアルメイダ病院が「非常勤医師の負担が大きくこれ以上は困難」として来月から受け入れを休止せざるを得なくなりました。
 これを受けて県は今日、現在24時間体制で行っているこども救急電話相談の一部休止を発表。具体的には受け入れ医療機関のない金曜日と日曜日の午後10時から翌朝8時までの時間帯は相談業務が休止されることになります。
 大分市ではなるべく早く受け入れ体制を整えたいとしていますが根底には小児科の医師不足があり調整には時間がかかりそうです。 (5月31日のOBSニュースラインより)
 ・・・いろんな意見があると思いますが、・・・医師会立のアルメイダ病院、とても忙しい病院です。その上、週2回とは言え、深夜の(朝まで途切れもなく来る為の)小児科医の多忙、目に浮かびます。
 これは、今まで、大分市の子ども病院に甘えてきた行政の責任(?)ではないでしょうか?
 産科や小児科の集約化が行政の方針、学会の方針でされていますが、現実には、個々には、いろんな問題が起きているのではと思っています。
 産科の場合は、深夜立て続けにって感じは少なく、初めから産科医が診るので、集約化は、それなりに納得できます。しかし、小児科ではどうでしょうか?
 土台、何でもかんでも、24時間365日、コンビニの感覚で、資源の少ない小児科医にそれを求めること自体が無理です。深夜になって、初めて症状が出て、朝までどうしても待てない例何て、経験的に、極めて少ないです。
 熱があって、元気でも、深夜でもどうしても診て欲しいと言う親御さんは、現実にいます。又、深夜来院の中には、(もちろん、いろんな理由で親の不注意もありますが)、朝まで待てない感じの救急も確かにあります。(その多くは、喘息やクループやけいれんや嘔吐ですが・・・)
 準夜(日祝も)、時間を決めて小児科医が診て、深夜は、コールで診る。これが、私の主張ですし、その方法でしてきています。もちろん、患者教育も普段からしておくべきで、親御さんの理解がないと到底出来ないことですが・・・。
 それにしても、今までの行政の怠慢、強く感じます。アルメイダ病院で
の小児科医の皆さん、ご苦労様でした。