日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

講義後の雑感・・・

 今週は、3回、看護学校に講義に行った。講義が終わると、20問の試験を必ずしている(半分は、スライド問題)。ちゃんと講義を聴いていれば出来る問題だ。
 ナースの場合、卒業して国家試験に合格すれば、この不況の時代でも、就職率100%で、安泰だ。それも、アチコチから引っ張りだこって感じで。
 ここでは、高校を卒業して熊本県外からの学生さんもいて、和気あいあいと島で3年間過ごしている。遊び盛りの学生さんには、刺激が少なくて可哀相だが、自然に囲まれて、それなりに楽しく青春を過ごしている様だ。
 卒業後に、近況報告って感じで、学校を訪れている人もいる様だ。又、卒業する時に、殆どの人が、ここでの3年間をとても懐かしく語る。
 講義を担当する教官は、病院のスタッフ以外に、アチコチから来ている。(英語の時間には、イギリスの女性から、倫理の時間には、僧侶からと、・・・それなりに内容がとても充実していて、学生さんには好評の様だ。)
 ナースの場合、免許を持っていても、ナースとしての仕事に付いていない人が結構いる。ナースの場合、免許を持って仕事をしてない人が、直ぐに復帰する感じで仕事をし出せば、充分に看護師が足りて、看護師不足の問題は、まず起きないとのこと。
 ドクターの場合は、どうだろうか?結婚して、出産後に、経済的にさほど困っていないケースだと、女性医師の場合、しばしば、休職している。それを機会に退職している人もいるが、復帰した場合、忙しい病院勤務を避ける感じで、就職している。
 と言うことは、(その期間の補充がなければ)残された医師は、その分の働きを余儀なくされることになる訳で、その結果、しばしば負のスパイラルが起きることになる。そして、最悪な場合は、その科消滅となる。これが、今の多くの病院が最も恐れていることなのだ。
 その行き着いた姿が、集約化だ。産科や小児科だけがどんどん進んでいるのかなと思っていたら、そんなことはない、他の多くの科でも、そんな傾向だ。
 市の中心部からちょっと離れた所に開業されていた(私のよく知る)ドクターがいた。時間外でも、気楽に往診に応じていて、周りの患者さんからとても慕われていた。しかし、無理がたたって、仕事が出来ない状態(復帰も出来ない状態)になって、つい最近、閉院してしまった(私と同じ位の歳で)。
 忙しい病院の勤務医も大変だが、開業医も大変なのだ。
 このまま行くと、どうなるのかなあ・・・?!早く手を打たないと大変な事態になるんじゃないのかなあ。殆ど休みを取ることなく、馬車馬みたいに働いている病院のドクターが多い。老体に鞭打って無理して働いているドクターも多い。しかし、それがいつまも続けられるとは思いませんが。
 長妻厚生労働大臣、宜しくお願い申し上げます。