日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

目先のこと

 美味しいシュークリームを独り1つずつの割合で目の前に置いて、「食べていいよ。もしも、先生が帰ってくるまで食べないで待てたら、一つでなく二つ上げるよ。」と言って幼稚園の先生が部屋を出て行く。残った園児達、我慢しきれなくて、大半が食べてしまう。しかし、数少ないが、食べたいけど我慢して、後で二つ食べようとする子もいた(テレビでの実験)。
 ヒトは、目先のことだけを中心に考えて行動するのか、それとも、将来のことを中心に考えて行動するのか、状況に応じて、同じ人でもいろんなパターンがあると思う。
 コツコツと将来年金をもらおうと若い時からそれなりに納めている人もいるだろうし、今の生活が精一杯と思って、年金を払わないでいる人もいるだろう。
 日本で板前をしていて、突如、海外で店を開いて成功している人もいる。年金生活(年間100万以内)で、チェンマイで生活している日本人もいた。
 海外に行くと、物乞いが多いことがやたら目に付く。フィレンツェバンクーバーでもよく見かけた。見ていると、前に置いた入れ物にお金を入れる人、思ったよりも多い感じだ。
 経済的に貧しい国では、お金を沢山持っている振りをすると、盗まれたりすることもあるが、お金がないので困っていると相手に上手に伝えると、恵んでくれる人が多い。特に、アフリカやイスラムの世界やチベットなどでは、それがしばしば普通になっている様だ。
 海外でお金がなくても何とか生きれる為には、こちらが敵意を持っていないことを相手に上手に伝えられて、お金がなくて食べることが出来ないこともしっかりと伝えられて、援助を受けたら、お礼をしっかり言えることだと思う。そう開き直れば、思った以上に、楽に生きれる気がしている。
 コミュニケーション力がないと、生きる力が半減してしまう感じがしている。生きる力は、モノが豊富だと育たない。ある程度の餓えを小さい時から経験してないと、育たないと思う。植物に水をあげ過ぎると枯れてしまうが、饑餓栽培と言って、初めにギリギリの栄養状態で育てていると、その後に、逞しく育つことが出来る。自然界の動物には、肥満の姿はないが、ペットとして飼っている犬や猫は、時に肥満状態になっている。
 若い時に、人の注意を無視して暴飲暴食をしたり、睡眠不足状態で仕事ばかりしていたりしていると、若い時には、検査上、異常値は出てこないが、40歳過をぎると、突如、血圧の値が上がったり、血液検査で異常値が出てきたりしている。まあ、医者にしても、医者の不養生とは、よく言ったモノだと思います。
 困った時に親身になって相談できる人を持つこと、人の忠告に対して聴く耳を持つこと、生きる上では、今からの時代、これもとても大切なことと思います。


http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20080911/1