日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

還暦での挑戦(その4、灰色からバラ色へ!)

 検査する人が、どうも、自分のIDを証明するカードを落として失ってしまったみたいだ。それが一番大きなトランクを調べる時に入ってしまったと思って、何度も何度も、見ていたのだ。で、どうしても見当たらなくて、元気なさそうにしていた。
 こちらも元気なく、灰色の人生って感じで、次のグラッドストーン行きに乗ることになった。
 10年前のここらのこと、全く記憶にない。モノレールめいた特別の乗物にしばらく乗って、グラッドストーン行きの出発ロビーに行った。そこで、お腹のすいていることに気が付いた。そこの売店で、注文した。が、take out をオーストラリアでは、take awayと言わなければいけないと思っていたのだが、何を間違ったのか、get awayと言ってしまったものだから、うら若き女性の店員さんの目が点になっていた。で、直ぐに気が付いて、take awayと言い直すと、ニッコリ笑って手渡してくれた。(家内にこの話を言うと、ゲラゲラと笑われて、しばらく笑いが止まらなかったみたいだったかな。家内は、日本に帰る直前に、ドイツの人に、明日と言う所を、間違えて、yesterdayと言ってしまったと言っていたが、・・・?!) 
 11:55発のカンタス空港QF2336に乗り込んだ。機内での2人の内の1人のスチュワーズの顔、何故かしっかりと覚えていた(向こうは覚えてないのだが)。10年前、オードリヘップバーンに似ている金髪のこの女性、あまりにも印象が強くて、覚えていたのだ。プロペラ機の座席数も、以前の倍ほどになっている感じだった。又、乗客席から操縦席がよく見えていたのが、今回は、改善されていた。が、プロペラ機は、プロペラ機であった。
 13:00にグラッドストーン空港に着いた。友好協会の会長さんであるウェンディーさん(シャネル校の日本語の先生)以外に1人か2人いるかなと思って見ると、何と、垂れ幕も用意していて、10人ほどが出迎えに来てくれていたのだ。初め、自分2人の為のこれほどの人である訳がないないと思っていたのだが、どうも様子がおかしい。皆、自分を見ているのだ!驚いてしまった。シャネル校の生徒も2人も、(副市長の)ゲイルさんも出迎えに来てくれていた。又、太鼓がブリスベンで止められたことを知っていて、前持ってきた太鼓を使えばいいので、太鼓のことは全く心配いらないと言われた。
 正に、灰色がバラ色になった瞬間だった。