日本の心・さいき

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マリンビューとY染色体

 昨日のNHKの内容だと、Y染色体は、後500万年後には、消滅するとのこと。で、初めは、Y染色体の大きさは、X染色体と同じ大きさだったらしいが、次第に小さくなって、今は、X染色体の13分の1しかない。
 ヒトの祖先の哺乳動物が誕生したのは、恐竜時代で、その時、か細い哺乳動物が生き延びる為の手段として、発生学的に卵よりも胎盤で育つ道を選んだのだ。これだと、卵よりも安全。つまり、母親と共に動けるし、お腹の中で胎盤を通して栄養をもらえるから。
 1億6600万年前に、オスになる為のSRY遺伝子によりY染色体が誕生し、又、精子を作る遺伝子も出来たのである。又、胎盤は、オスが存在して、初めて出来ることになったのである。
 X染色体は、女性の場合は、2本あり、お互いに補え合える。しかし、男性の場合は、Y染色体は、コピーの連続でしか保てない。かくして、長い年月の末、年限と共に傷ついたY染色体は、次第に小さくなって行き、先々は、消滅の運命にあるのだ(大変だ!)。
 アマミトゲネズミやトクノシマトゲネズミは、SRY遺伝子がない!つまり、オスがいないことになっているが、生存の理由として、突然変異が起きて、Y染色体がないけれども、他の染色体がY染色体の働きをしているのではと考えられているとか?!ヒトも、突然変異が起きて、運良く生き延びられるかも知れないが、その確率は極めて低いらしい?!
 チンパンジー精子と比べると、ヒトの精子の数、雲泥の差である。何せ、チンパンジーは、乱婚で、元気のいいオスの精子のみが子孫を残し、その結果、その生存競争で勝ち進んで来た精子が極めてたくましく残っている。その点、一夫一婦制を保ってきたヒトの場合は、次第に精子に精彩を欠いてきている。
 ジョン・エイトキン博士によるヨーロッパ男性の3500人の調査だと、正常の精子は、わずか15%しかいなくて、1mlに2000万匹以下の(不妊の)ケースが20%にも達し、40%もが基準以下だとか。フィンランドでの極最近の調査では、この最近のわずか5年間で、精子の濃度が27%程も低下しているとか。
 折しも、1978年にイギリスで初めて生まれた試験管べービーのルイーズさん、30歳に達した。又、1992年から、多くの施設で、顕微受精が広く行われている。今のデンマークでは、14人に1人が、顕微受精だとか。
 2005年、見かねたイタリア政府は、生殖医療は、カップルのみとしたが、今のアメリカでは、精子バンクまで出来て、好みのオスを女性が選べるビジネスが盛んだ。
 そう言えば、今度の島原の旅でも、鬼池港からのフェリー船の中、中高年パワーで活気があったなあ。「よか男、探しに行くから・・・」何て、65歳過ぎの女性軍団の内の1人が周りの人に冗談めいて言っていたけど。
 帰りの島原から熊本へのオーシャンアローも、中高年女性軍団で一杯だったなあ。
 それと対照的だったのは、帰りのマリンビューで、立派な造りなのに、ガラガラで、正に現在の日本男児精子の姿って感じかな。
 写真は、マリンビューのもの。