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子ども達は苦しんでいる!

(11月20日、読売新聞) 文部科学省は20日、全国の小中高生を対象とする「2007年度問題行動調査」の結果を発表した。
 それによると、暴力行為は前年度比8000件増の5万3000件に上り、過去最多を更新。一方、前回調査で12万件を超えたいじめは10万1000件に減った。ただ、インターネット掲示板などを使った「ネットいじめ」は、前年度比2割増の5900件に達した。
 文科省によると、暴力行為が過去最多になったのは、07年度調査から、〈1〉警察へ被害届を出さない〈2〉医師の診断書がない−−などのケースについて、報告に加えるよう改めて都道府県教委に促したため。
 その結果、前年度の4万4621件から5万2756件に急増。このうち、児童生徒間の暴力が2万8396件と全体の半数を占めた。これに、物を壊す行為(1万5718件)、教職員への暴力(6959件)が続いた。
 世代別では、中学校が3万6803件、高校1万739件、小学校5214件。中でも、小学校は前年度から37%も増えており、「キレる」傾向が一段と裏付けられた。
 いじめは前年の06年度調査で、認定範囲を「いじめを受けたと子供が感じたケース」に広げた結果、約6倍増の12万4898件に膨らんだ。ところが、今回の調査では約2万4000件減10万1127件にとどまった。これについて、文科省は「減少したものの依然、高水準」として警戒を緩めない。
 自殺した児童生徒も13人減の158人。このうち中学生1人、高校生4人の計5人は、いじめとの関連が指摘されている。都道府県別では、岐阜と熊本で、児童生徒1000人当たりの認知件数が30件を超えた。和歌山(1・2件)や鳥取(1・5件)とは約30倍の開きがあった。
 07年度では初めて、各学校で個人面談や家庭訪問がどの程度行われているかを調べたところ、多く実施している学校ほどいじめ認知件数が高いことが判明。同省は個人面談などが少ない学校では、いじめを把握しきれていないとみている。
 また、いじめの中の「ネットいじめ」は前年度比1016件増の5899件を数えた。「学校裏サイト」などのホームページや、ネット上の自己紹介サイト「プロフ」を使って、個人を中傷するケースが多いという。

 ムーッ、子どもは苦しんでいると思う。子どもの姿は、大人の縮図。家に帰っても、家庭が安らぎの場所になっていない。大人しい子ども程、我慢しているケースが多いかな。そして、いつか爆発して、最悪なケースでは、外に出れば凶器に、内にこもれば自殺となる。その予備軍が今の日本には、沢山いるのでは・・・?!
 モノが豊富で、子どもが少ない為、我慢することが経験できなくなっている。人工受精でやっと授かったある親が、その子が大きくなって次の様に言った、「大金を掛けてやっと手にした子なので、宝物の様に、したい放題にさせました。それが悪かったみたいで、思いやりのない我がままで我慢の出来ない取り返しの付かない子になってしまいました。子どもの将来が心配で・・・」と。
 子どもを育てる親の価値観も問題の様な気もします。子どもは親のモノではない!独りの人間として認め、小さい時はそれなりに躾をし、大きくなってからは、それなりに子どもを信じて(失敗もさせて、もちろん、責任も取らせて)子どもの生き方を尊重すると言う基本的なことが大切ではないでしょうか。
 万事塞翁が馬です。苦あれば楽あり、苦は楽の種楽は苦の種、今日1日、生かされていることに深く感謝して、生き生きと生きましょう。