日本の心・さいき

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不登校と塾・・・

 小中学生の不登校が多くなっている。特に中学生が多くなっていて、2007年度には、34人に1人の割合となっている。但し、これは、文部科学省の調査で、それでのあくまでも不登校を病気や経済的な理由以外で年間30日以上欠席した場合の統計である。その予備軍を入れれば、その10倍以上になるかも知れないかな?!不登校のきっかけに付いては、「本人に関わる問題」、「友人関係」、「親子関係」、「学業の不振」、「いじめ」の順になっているが、これはあくまでも、本人からの訴えではない。
 「個性を無視したカリキュラムの問題」「時代に即した教育制度の改革の問題」「知識偏重教育の弊害」「教育委員会の常態化した不正システム化の問題(一般の人を入れるべきである)」「親の教師に対する不信(教師の数が少ないことに起因)」「校長の権威の失墜(権限が与えられていない)」などの項目は、何故ないのかなあ?!
 簡単な話、思うに、学校が楽しくてしょうがなければ、不登校などはないと思うのだが。成績一辺倒で、受験を考え、競争させられると、面白くなくなるのは当たり前かな。楽しくない学校に無理矢理行かせようとする何て、子どもにとってスゴイ苦痛になるはずだ。子どもの責任にするよりも、子どもの目線に立って、根本的なことから変える必要があると思うのだが。
 又、それと対照的に、2007年11月の文部科学省の(公立校の)調べでは、この15年間で学習塾に通う小中学生の割合はさほど変化がないが、通信添削を受ける割合が全学年で上昇している。 
 通塾率は、小学生は、24%から26%に、中学生は60%から54%になっている。つまり、小学生の段階で、以前よりも、学校外の学習がなされていることになる。
 国語と算数・数学に塾が集中するのに、通信添削は、理科や社会も受けるケースが多く、小1〜中1の8割以上が「学校の宿題や予習。復習の指導」に活用している。しかし、中3は約半数が「進学準備が中心」と答えている。 
 15年間もの長い間、文部科学省や官僚は、この異常な高い数値をちゃん把握してきているのに、何故異常な結果として、下げることに専念して来なかったのかなあ?!
 こんな状態の結果、今の日本、小学生の3割が、中学生の5割が、(高校生の7割が)学校の授業に付いていけない状態になっている。
 多くの子ども達、労多くして、報われない感じだ。